社員研修の効率を高める「効果測定」とは?

カテゴリ:人材育成

2016年4月12日(火)

社員研修の効率を高める「効果測定」とは?

多くの企業は、大なり小なり教育の益というものを認めています。資格取得を含め多くの教育を推し進める企業もありますし、社内研修を頻繁に設けている企業も多くあります。そのような投資を行うことが、ひいては企業の発展につながるということを経験とデータに基づいて理解しているからです。

しかし、こうした教育や研修を実施するのは時間とお金がかかるものです。社員が多ければ多いほどそう言えるでしょう。そのため、どの企業も価値・効果のある研修を行いたいと願っているはずです。

ある事柄に関して一定の効果があるかどうかということに、人々は非常な関心を抱きます。治療の効果、ダイエットの効果、練習の効果、お金をかけた効果、様々な例があります。企業も研修という名の投資を行う場合に、実際にその研修を行った効果はあったのかという点に興味を持っています。

ただ単に「研修をやった」という満足だけではなく、目に見えたり、数字に表われたりするような効果が欲しいのです。そのための方法が「効果測定」というものです。

効果測定とは?

効果測定とは、読んで字のごとく「効果の程を測ること」を言います。研修を開いた結果どんな効果が得られたのか、近年の企業はしっかりとそれをデータ化し後に役立てています。効果測定をしなければただの自己満足になりやすいので、どこの企業もかなりのスタッフと時間をかけてこの効果測定に力を入れているようです。

どんな効果も測定可能?

単純に数字で表われる物事は、効果の程を測りやすいです。ダイエットであれば、体重や体脂肪率がどれだけ減ったか数値を測れば、ダイエットの効果は一目瞭然です。

しかし一方で、目に見えにくい効果もあります。企業での研修から得られる効果は単純に測るには難しいことがよくあります。その研修の内容によってもかなり違いが出てきます。技術的な部分に関する研修であれば、何かができるようになっているという事実があればその効果を確認することができますが、メンタル面や意識付けに関する研修であれば、研修の結果どのくらい効果があったのかは簡単に測ることはできないでしょう。

効果測定から得られる益

では、何のために多大な努力を払って研修の効果測定をする必要があるのでしょうか。

一つには、今後の研修に関する改善のためです。研修の効果が無いということがはっきりすれば、何かを変える必要に気づくことができます。あるいはその研修自体を廃止することによって、時間と費用の節約にもなります。あるいは企業研修自体を生業としている会社であれば、研修の効果を証明することによって、その研修プログラムの必要性を証明することができるというわけです。

効果が現れる時間

ところで世の中には学んだらすぐに変えられるものと、学んでも習慣づけたり良い結果を得たりするのに、ある程度時間がかかるものがあります。企業の研修で学ぶことは、この両方が関係しています。

たとえで考えてみましょう。営業の研修で笑顔の重要性を学んだとします。翌日から爽やかな笑顔を意識することはすぐにできます。しかし、そうした好ましい態度が営業の成績に良い影響を及ぼしてくるには、ある程度の時間がかかるはずです。効果測定というのは、研修直後に測定しても必ずしも正しい数値を引き出せるわけではないことが理解できます。

効果測定方法

では、こうした雑多な要素が関係する効果測定を行うために、どんな方法が用いられているのでしょうか?

  • アフターアンケート
  • 研修後に行われるアンケートのことですが、これを行うことによって研修を受けた人たちの理解度や印象をリアルタイムで知ることができます。主に研修の行い方や講師の指導方法に関して、効果のほどを知ることができます。

  • テスト
  • 主に研修のあとにテストを行うことにより受講者の理解度を測るものですが、研修直後によく覚えているのは当然なので、受講後3ヶ月ほどたってからテストを実施するのも良い効果測定の方法となっています。

  • コントロールグループとの比較
  • これは、研修が終わったあと一定の期間をかけて、研修を受けたグループと研修を受けていないグループの結果を対比し、研修の効果を見極める効果測定の方法です。特定の研修方法が効果があるのかを知るためには、とても有効な方法と言えます。

  • ROI分析
  • この効果測定の方法は、研修のために費やした費用に対してどれほどの業績をあげられたかを計算する方法です。ダイレクトに数字で出るために、納得しやすい効果測定方法と言えるでしょう。

まとめ

社員研修というものは、会社がある限りなくなることはないでしょう。世の中の企業教育が進むにつれて、こうした研修の価値を証明するということはますます求められていくに違いありません。

無駄な研修に時間とお金をかけている余裕はどこの企業も無いはずですので、これからは研修の効率を高めるための効果測定がますます重要になってくるでしょう。

企業全体、社員全体のモチベーションを高められるような研修を目指し、その効果の程を見極めていきましょう。

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