新人研修のカギはOJT!どうすれば上手くいく?

カテゴリ:新人研修

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2017年3月30日(木)

新人研修のカギはOJT!どうすれば上手くいく?

新人研修のメインプログラムとしてOJT研修(On The Job Training)を行っている企業は多いことでしょう。実践的スキルを効果的に身に着けてもらい、即戦力として育成するために、OJTは不可欠な存在だといえます。しかし、ただ単に仕事を任せるだけでは、OJT研修の効果は発揮しません。果たしてその理由はいったい何なのでしょうか。

OJTの役割について

OJTは、仕事を覚えてもらうためだけの研修だと思っていませんか?確かに、一番の目的は仕事の流れを把握したり、実際に経験しながらスキルをあげていくことです。しかし、それだけでは、研修段階の新人社員にとって残るものは少ないものです。OJTには、スキルを磨くだけではない役割があります。トレーナー側はそれを理解し、新人に伝えることが重要なのです。

では、ここでは実務だけでないOJTの役割について解説していきましょう。

・企業風土、育成意欲

OJTトレーナーとして研修を行うのは、入社3~5年の若手社員がほとんどです。この先輩方から直接、職場の習わしや行動規範などを教わることによって、職場をより理解し馴染みやすくなるのです。また、「これを覚えておくと、今後役に立つ」と伝えることで、新人社員が将来OJTトレーナーとなったときに、同じように後輩社員へ語り継いでくれることでしょう。

・仕事の進め方、改善方法

実務の進め方というより、もっと基本理念的な部分に関わる方法です。PDCAサイクル(Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すこと)の運用法や、ビジネスのフレームワークについてなど、仕事を進めるための基礎的なスキルについても教えるのがOJTなのです。実践方法だけでなく考え方や意識を導くことで、社内環境に変化があっても、対応できるようになります。新人は、仕事に対する考え方も未熟なため、このタイミングで教えられるのがベストです。

・ホウレンソウ

これからあなたの後輩として働く新人には、ビジネスの最も基礎的なスキルである「ホウレンソウ」をマスターしてもらいましょう。自分の報告方法を通して仕事の手順を見せてあげたり、新人から上がってくる報告に対して積極的に質問をすることで、効果的なプレゼン方法や、上司が求めている情報が何なのかを教えてください。

これらは、実務とは少し離れている部分と感じるかもしれませんが、汎用性が高く、むしろ実務よりも大切な部分ともいえます。OJTの役割は、この基礎的スキルを実践的に身に着けられるチャンスだと考えて指導をしてください。

OJTが上手くいかない理由・失敗例

・ティーチングになりすぎている

教育には、ティーチングとコーチングというふたつの方法があります。ティーチングはやり方や答えを教える方法で、コーチングは対話のなかで目標へのアプローチ策を考えさせる方法です。

どちらも効果的な指導法ですが、過度なティーチングは自主性に欠けた社員になりがちだと言われています。特にOJT研修の場合は実際に業務にも携わってもらうため、時間効率やスピードを意識して教えたいと思ってしまいがちです。そのため、とりあえず先に答えを教えてしまう指導方法になりがちですが、それによって「考えない社員」になる可能性があります。業務に負担にならない程度に自由度を与え、「この場合はどうすればいいと思う?」といったケーススタディの時間も設けるようにしましょう。

・ほめることができない

これは日本人にありがちな失敗例です。研修を受ける新人と教える先輩という立場を保つため、新人の失敗に対し過度に言及してしまい、ほめることができないことです。これでは、新人のモチベーションが下がってしまいます。

しかし、新人社員は自信が無く不安を持っているため、ほんの少しほめるだけでもモチベーションはアップするのです。時間通りに来たことや、以前に教えたことを覚えていたといった、ほんの些細なことでも良いので、いつもほめるように意識してみましょう。

・叱るのは成長を促すこと

もちろん叱ることも必要です。ただし、叱ることと怒ることを混同してはいけません。叱るということは、今後のことを思い成長を促すことなのです。それを理解した上で、結果を導くような叱り方を意識してみましょう。

例えば、失敗の原因を探り、その解決法を本人に考えてもらうなど、「失敗を繰り返さない」アプローチを指導しましょう。ただ単に怒って指摘するだけでは、同じ失敗を繰り返されても仕方がありません。労力のいることですが、意識をもって叱りましょう。

OJTでともに成長しよう

いかがでしたか?OJTは、先輩社員が今まで培ってきたものを新人に伝えるものですが、同時にその質も問われるものです。逆に言えば、OJT研修は、先輩社員にとっては今までの仕事について深く振り返り、それをアウトプットできるよい機会でもあるのです。今回ご紹介したOJTの役割や失敗例を活かして、後輩社員への指導方法を考えてみましょう。

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