１０数年の技術職を経て、教育アドバイザーになって今年で１０年目です。早いもので、人生のちょうど２０％を教育アドバイザーとして活動させていただいた事になります。

当然、物作りと、人作りは全然違います。しかし、物作りをしていた経験は、教育アドバイザーの活動にも充分活かされていると感じています。

製造業では、良品の定義が明確です。そして、もし不良品を製造してしまったら、原因を分析して、次回以降、同じ不良を出さないようにします。人材育成に関しても、所属する企業が求める人材像に対して、もし何かしら足りない部分があるとするならば、それがまさに、教育ニーズです。

ですので、お手伝い企業様が求める人材のあるべき姿に関しては、面談時に充分ヒアリングさせていただいております。そして、教育ニーズをより明確にしてまいります。前職の影響で、(どうあるべきだろう)と考える習慣は大変役に立っています。

あるべき姿に対するこだわりは、製造業出身だからというだけではありません。以前から教育には自分なりに大きな問題意識を持っていました。４０歳で転職する際、履歴書を人材派遣会社に持っていくと１００％技術系の会社を紹介されました。しかし、どうも気乗りがしませんでした。私は、教育に対するもの凄いこだわりがあります。

そこで冒険ですが、全く経験のない、人材育成業である管理者養成学校に転職を決意しました。現状の教育現場では往々にして目的が軽視されているように私には思えます。学習者が、その目的と自分自身を見失っている。という状況が本当に我慢なりませんでした。