導入企業様インタビュー vol.1株式会社 SHIOSAWA様

導入企業インタビューvol1 SHIOSAWA様

新たな企業イメージでブランドを構築  多角化企業として大きく飛躍するSHIOSAWA

建材、エネルギー事業を軸に半世紀以上、東北信エリア(長野県半分)の地域社会を支えてきた株式会社SHIOSAWA。さらなる多角化経営を目指す現在のトップ 代表取締役社長 兼 CEO 山口 英俊氏に、社長就任四年目を迎え今後のSHIOSAWAの目標、多角化経営と教育の関係についてお話を伺いました。

SHIOSAWA様本社

建材、エネルギー事業などインフラを軸に

1970年に道路、河川、住宅などのインフラ整備に不可欠な砕石事業からスタートし、現在も砕石会社合併などに安定して材料確保をされています。また、最新設備で高品質な生コン、アスコンを生産し提供されています。さらにはエネルギー事業として東信エリアにガソリンスタンドを展開。燃料はもちろん、車検、車販売を展開されて、東信エリアのインフラにおいてなくてはならない企業になられました。

この四年間で大きく成長

砕石・エネルギー事業だけではなく、新たに飲食事業を立ち上げ、さらに事業拡大に伴い新社屋を建設。さらには新卒採用など、山口社長の四年間でさまざまな分野で大きく変化・成長されていきました。

塩沢グループ
山口社長肝入りの「麺天」

山口社長肝入りの「麺天」

副社長時代に砕石事業、エネルギー事業とは全く異なる業種であるフード事業部を立ち上げ、信州に讃岐うどんを提供する店舗をオープンされました。味へのこだわりは強く、山口社長自ら四国へ修行、料理長を約半年間出汁の研究に没頭させるなど、山口社長のフード事業部成功への熱量を感じることができます。最近ではラーメン、お蕎麦の販売も始められており、うどん、ラーメン、お蕎麦のつゆは研究された二種類の出汁を試行錯誤の末、ブレンド比率を変えることでそれぞれのメニューにあった風味と味わいとなり、地域の方に喜ばれています。他県からも出店依頼が来ているとのことです。

DX化を導入し効率化アップ

例えば社内の勤怠システムを導入され、出退勤時は静脈認証により確認。直行、直帰時にはスマホから出退勤の報告ができるシステムを導入されました。これにより、誰がいつ何の作業をされているかが見える化され、より効率的な業務が可能になったそうです。また、給与計算システムとの連動により、毎月の給与計算、出退勤管理などが以前は半月かかっていたのが、約一週間で終了するなど経理の負担が大幅に削減されました。

更に、業界では最先端の技術であるICT(情報を効率的に処理できるシステム)を砕石用重機に導入されました。これはGPS などを利用し、掘る、削るなどが設定どおりに作業できるようオペレーターをサポートするシステムです。これにより、長時間のトレーニングと長年の経験が必要だった重機の操作が、経験の浅くてもベテランと同じような作業ができるようになるものです。この導入によりトレーニング時間削減、作業時間も大幅にカットできたそうです。あらゆる分野でDX 化を導入されることにより、経費・作業時間削減を実現されています。

発信することにより企業のブランディング化を

山口社長が、「採石業などはいわゆる3K 事業。きつく危険なイメージがある。しかし、SHIOSAWAはそうではないということをあらゆる手段で発信していく。それにより、働いている社員が堂々と『SHIOSAWAで働いている』と言える会社にする。」と話されるように、あらゆる手段で企業アピールを進められています。その一つがテレビCM、YouTube などの動画配信による企業紹介、また社長自らTV・ラジオ出演など積極的に企業の情報を発信されています。

塩沢グループ

新卒採用で役員・管理者に良い影響が

多角化経営、企業のブランディング化などが功を奏され、今年、新卒の社員が入社されました。その新入社員を弊社、8日間新入社員研修「フレッシュマン颯爽研修」にご派遣いただきました。新入社員の保護者から「そんな研修大丈夫か」というご意見もあったようですが、新入社員が研修を修了し、帰宅後保護者の方に「ありがとう」と感謝している姿を見て、保護者の方は「この会社に入社させて安心」と思われたようです。

その新入社員の姿を見て感化されたのは他の社員の皆さんのようで、特に山口社長から「若い社員ができているのに役員、管理者ができていないとはどういうことだ」と檄が飛ぶことも。役員、管理者がモデルになること、そのためには役員、管理者の研修も必要ということもあり、以前に増して弊社研修を数多く導入していただいております。

社長自らの研修も導入

弊社研修だけではなく、山口社長自ら教壇に立ち、役員、上・中・初級管理者、一般社員向けに毎月階層別研修を実施されております。人間力アップをテーマとして、ものの考え方、意識の持ちようなど山口社長の経験則を含めて研修を行われています。これにより、社員の意識の統一が図られ、個々のパワーの集合体ではなく、企業としての大きなパワーを生み出している要因かと感じました。

教育の基本が管理者養成学校

多角化経営、効率アップ、ブランディング化などすべての基本は管理者養成学校の「管理者の条件」がベースとお話しされてました。山口社長自ら、管理者養成基礎コースはもちろんのこと、上級訓練、判断決断そして問題解決学など訓練、セミナーに関わらず数多くのコースに参加されております。その中でも弊社が謳う管理者の五大任務「社風を守り、育てる」、「部門を強化、拡大する」、「部下育成」などを山口社長が自ら実践されていることを身をもって体感することができました。

鷲雄会の様子1

経営者の集い「鷲雄会」にも積極的参加

弊社研修をご利用いただいている企業の経営者の集い「鷲雄会」にも積極的にご参加いただいております。そこでは各回テーマに沿った勉強会はもちろんのこと、過去にはSHIOSAWA様の新社屋にお邪魔して開催させていただくこともありました。新たな産業にチャレンジする際、この鷲雄会の皆様から多くの助言をいただいたそうです。特にBtoC 向けの事業拡大において、すでに多角化経営されている経営者の皆様のアドバイスは非常に参考になったとのことでした。鷲雄会の勉強会では他の会員様のお話を聞いて、情報を吸収する機会、またSHIOSAWA様の企業の取り組みを発信される機会として鷲雄会を有効活用されていられるようです。

これからのSHIOSAWA

「砕石・建材事業は公共インフラ整備、天災などに大きく影響を受けやすく、設備投資や人件費などのアップダウンが激しい。そのため、常に売り上げを安定化させるためには多角化経営をさらに拡大、充実させていく必要がある。さらにそのスピード感をアップさせ、それに伴い人財育成もよりスピード感を持って充実させていく」というお言葉をいただきました。より砕石事業の安定を図りながら、エネルギー事業、フード事業の更なる拡大と人財教育の大切さに重点を置かれていることがよくわかりました。

塩沢グループ

山口社長より管理者養成学校、社員教育研究所へメッセージ

身をもって管理者養成学校、社員教育研究所の基本概念を実践に取り入れられている山口社長より、「研修の根幹は変えないでほしい。しかしながら、時代のニーズに合わせて、アプローチ部分は変化させる必要があるのではないか」というお言葉をいただきました。まさしく、弊社代表元橋がここ数年のスローガンとして挙げている「不易流行」と一致しておりました。

この度はお忙しい中、多角化経営と教育の関係についてお話を伺いました。「大したことはしてませんよ、管理者養成学校で学んだことを実践しているだけ」と終始笑顔でお答えいただきました。ただし、一番難しいことが「知っていることを出来るようにすること」。これを実践されている山口社長とその社員の皆様がいるからこそ、ここ数年のSHIOSAWA様の大きな成長の要因であることを身をもって感じることができました。誠にありがとうございました。

塩沢グループ

株式会社 SHIOSAWA様 会社概要

会社名

株式会社 SHIOSAWA

グループ企業

藤森砕石 株式会社、塩沢商事 株式会社、鹿島道路 株式会社、株式会社 SHIOSAWA共同企業体

売上高

112億円 (2022年)

代表者

代表取締役社長 兼 CEO 山口 英俊

グループ理念

「礼・恩・義」の精神を敬称しつつ時代の変化を恐れない会社に 全社員の幸せも追及

事業内容

建設資材 ( 砕石・生コン・アスコン ) 製造販売、土木施設・燃料、蜂天国、うどん天国麵天

ウェブサイト

https://www.shiosawa-group.jp/

監修

株式会社 社員教育研究所 編集部

株式会社社員教育研究所 編集部

1967年に設立した老舗の社員研修会社。自社で研修施設も保有し、新入社員から経営者まで50年以上教育を行ってきた実績がある。30万以上の修了生を輩出している管理者養成基礎コースは2021年3月に1000期を迎え、今もなお愛され続けている。この他にも様々なお客様からのご要望にお応えできるよう、オンライン研修やカスタマイズ研修、英会話、子供の教育など様々な形で研修を展開している。

渡辺 和彦

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