管理職に必要なクリティカルシンキングとは?

カテゴリ:管理職研修ロジカルシンキング研修

2019年1月19日(土)

管理職に必要なクリティカルシンキングとは?

管理職は、一般的な社員とはまた違った力が必要となってきます。部署・部門をまとめ、人材の適材適所を考え、なおかつ成果も求められるなど、あらゆる方向に常にアンテナを張っておかなくてはなりません。

そこで効果的になってくるのが、「クリティカルシンキング」という思考法です。詳しくご紹介いたしますので、是非ご覧ください。

求められるクリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングという言葉を、聞いたことがない方も多いかもしれません。ですがビジネス業界では紛れもなく注目を集めている思考法であるため、知っておいて損はありません。特に必要性が高くなるのは、管理職として働く場合です。

クリティカルシンキングを直訳すると「批判的思考」になります。簡単に説明すると、「現状に疑いをもつ考え方」といえます。つまり、現在置かれている状況を見つめ直して、本来直面すべき考えに気づく考え方といえるでしょう。

管理職というポジションは、何かと意識が揺らいでしまいがちです。複数の人材を管理する立場であるからこそ、多くの人の意見が飛び交うため、何が正しく、何が疑うべき情報なのかしっかり見抜かなくてはなりません。クリティカルシンキングを用いることで、本来直面すべき考えにしっかり視点を置くことができます。そこで、初めて管理職としての手腕がふるわれるでしょう。

クリティカルシンキングのメリット

まず大きなメリットとして、状況の変化によるぶれが生じにくくなります。現代は組織だけでなく、会社、さらには社会全体に至るまで、常に変化を遂げ続けています。こうした中において、過去の成功体験に捉われてその方法ばかりにこだわり過ぎていると、流れに乗れずいつの間にか置き去りにされてしまうことでしょう。例としては、純粋にうまくいかない、組織に不和が生じる、目標が達成できないなどが挙げられます。クリティカルシンキングが安定的にできていれば、そうした状況を未然に防げます。

また、会社のシステム導入がスピーディーになるというのもメリットでしょう。ハイテク化が進む昨今、さまざまな企業では新しいコンピューターシステムや管理体制、海外のメソッドなどを積極的に取り入れています。そんな中、管理職の順応が遅いと、各部署へのシステム反映に影響が出るかもしれません。柔軟な対応、適応を各部署の管理職を通して行えば、会社の効率化がスムーズに実現できます。

考えに固執することなく柔軟に対応する

ここからは、クリティカルシンキングで重要な3つのポイントを紹介していきます。まずひとつが、「固執しない」というスタンスです。自分の考えこそが正しい、その自信は確かに大切です。しかし、管理職の仕事は十人十色の考えをもつ複数の人材の管理であり、そして近年の企業では体制が柔軟に変化します。そんな中で、固執した考えをもち続けるというのは決して適切といえません。

革新派が常に正しいというわけでもありませんが、常に柔軟さをもっておくべきという点では、保守派はあまりふさわしくないといえるでしょう。ただ、会社全体にその傾向があるなら、そこに視点を合わせることも状況を判断するクリティカルシンキングに他なりません。自分の中の考えや過去の成功例こそが正しいと捉われ過ぎず、適切な変化も受け入れましょう。

周囲に流されず本来の課題を見つめ直す

このように、確かに自分の考えに固執し過ぎるのは避けるべきですが、だからといって他人の意見を鵜のみにするのもまた適切ではありません。そこでこそ、批判的思考ことクリティカルシンキングが効いてくるわけです。一見正論に聞こえても、他人の意見をすんなり受け入れず「適度に疑う意識」をもってください。そしてあらゆる選択肢がある中、本当に理想的なのはどれかを見極めた上で、決定に至ることが大切です。

会社組織の中では、上下関係も意識しなくてはなりません。意見を発した相手が上司である場合には、一概に批判や拒絶することもできないでしょう。そこでどう対応するかもまた、「柔軟さ」のひとつです。やんわりと受け流す、一応のところ了承しつつも、解釈自体は自分流に正すなど、臨機応変に考えるべきです。同僚や部下からの意見であれば、そのあたりもある程度楽に対応できるでしょう。

他人の意見も柔軟にとりいれる

上記のポイントとは矛盾するかもしれませんが、鵜呑みにするというほどではないものの、他人の意見を取り入れる許容の広さも重要です。取り入れるより、活かすという認識が理想的でしょう。それこそ、意見を聞いた上で最適な解釈をし、そして自分の仕事や組織に反映させるといった具合です。流されず、鵜呑みにせず、それでいて変化を恐れない、そんな絶妙な許容をもってこそ、クリティカルシンキングが扱えると言えるでしょう。

適度な柔軟さを身につける

変化の著しい企業や社会において、固執し過ぎた考え方は理想的といえません。そうした考えではあっという間に時代に取り残されてしまうでしょう。クリティカルシンキングを取り入れることができれば、変化にも柔軟に対応することが可能となります。上記を参考に、デキる管理職を目指してみてはいかがでしょう。



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