管理職ならおさえておきたいロジカルシンキングとは
カテゴリ:管理職研修 ロジカルシンキング研修
2018年1月21日(日)
管理職になると多くの部下を持ち、より重要な立場につくことになります。また、部下たちに対しそれぞれの目標を定めたり指示を出す職務が発生し、新人や若手社員とは違ったスキルを身につける必要性が出てきます。そのなかのひとつにロジカルシンキングがあります。ロジカルシンキングとはどういった手法なのでしょうか。 ここではそのメリットをご紹介します。
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングは、テーマの根拠が分かりやすくはっきりし、かつ矛盾がないもので、論旨を相手にそのまま伝えることやその方法を言います。管理職ともなれば、部下だけでなく多くの人と関わる機会が増えていきます。相手によって受け取り方に違いが出てしまうようなニュアンスで伝えれば、仕事が円滑に進まない恐れがあるでしょう。そのため、管理職ほどロジカルシンキングをしっかりと身につけておくのが望ましいのです。
論理的に考えられるようになる
例えば部下に対し何らかの指示があったとして、その内容を具体的に表さず、気持ちや感覚を重視するような抽象的な伝え方をした場合どうなるのでしょうか?共感できた部下やたまたま同じイメージを持っていた部下には、指示された意図が伝わり仕事を進められると期待されますが、それがどれだけの割合になるかはわかりません。むしろ、正しく指示を把握できた部下の方が少ない場合もあり、目標とする仕事の仕上がりが思いもよらないものになってしまう可能性が出てくるのです。
そうならないためにも、ロジカルシンキングを身につけ論理的な考え方に基づいた指示の出し方をすれば、多くの部下へ同じ指示を出した場合でも均等に伝わり、目標としていた仕上がりに導くことも期待できるでしょう。
部下とのコミュニケーションがスムーズになる
管理職と部下では立場に大きな違いがあります。次期管理職・中堅社員・若手社員・新入社員と階層が降りていくに従い上司の立場になって理解することは難しいでしょう。そのように立場の違いがある中でも、自分が考える指示をスムーズに伝えてコミュニケーションを取るために、ロジカルシンキングは役立ちます。
また、管理職が部下とコミュニケーションを取ろうとした場合、あまりに頻度が高かったり、気持ちや感情に訴え何とか解決しようと行動すると理解が得られにくく、部下はむしろ上司を苦手だと感じてしまうこともあるのです。そのような場合にも、論理的に考えを話し部下の意見も聞くようにすることで、部下側も話に興味を持ち、積極的に考えようとします。その結果、部下とのコミュニケーションがスムーズになることも期待できます。
攻めのビジネスに役立つ
現代では非常に多くの商品やサービスがあふれているため、その中でよりお客様や取引先に選んでもらえるようにするには、直感や感覚で仕事を進めては成果があがりません。この場合こそロジカルシンキングが必要であり、提案や問題解決の場において論理的に交渉や説明ができれば、他の商品やサービスに対し、よりはっきりとイメージを伝えることが可能になるのです。それにより、他との差別化を図ることができ利益が得られるようになります。
ロジカルシンキングは先進的なものではなく、ビジネスにおいては必須のスキルであり、いわば共通言語のようなものです。しかし、身につけていない人も少なくありません。管理職こそ早めにしっかりと習得し、部下への指示などに活用することがポイントになります。
情報処理が早くなり指示もスピーディに
ロジカルシンキングはあらゆる立場で求められるビジネススキルですが、管理職の場合は、情報を整理し分析する力と、その要点を伝えたい相手にとって分かりやすい言葉に置き換え伝達する力にあたります。このようにロジカルシンキングをビジネスで使うことができれば、簡潔かつ確実に必要な要件を相手に伝えることが可能になり、職場での報告・連絡・相談がスムーズに行えるようになるのです。
より迅速さを求められるクレーム対応のような場においても、スピーディに行動をとることができるので、自社に悪影響を与えないうちに進められるようになります。
ロジカルシンキングを身につけて仕事に役立てよう
管理職にとってロジカルシンキングは、問題解決などの場でとても重要なビジネススキルです。そんなロジカルシンキングのメリットをまとめておきます。
- 論理的な思考が可能になる
- 部下とスムーズなコミュニケーションができる
- 攻めのビジネスが目指せる
- 情報処理が早くなり伝達や行動が素早くなる
自分は未熟だと感じている場合は、できるだけ早くロジカルシンキングができるよう習慣づけをし、既にできていると思えばより高められるよう行動していきましょう。