社内研修をより良いものにするためには仮説思考が大切

カテゴリ:人材育成

2019年6月28日(金)

社内研修をより良いものにするためには仮説思考が大切

ビジネスにおいて、思考法はとても重要です。何ごとも、考察や解釈は頭の中でおこなわれます。そしてこの解釈スキルに違いがあれば、同じ事象を共有しても人それぞれに捉え方が変わってくるでしょう。社内やチームにおいて、一定の共通した思考レベルの維持は欠かせません。そこで効果的と言われているのが、「仮設思考」です。仮説思考とはいったいどういうものか、研修にどう役立てるのか、詳しく特集しました。

社内レベルに大きくかかわる研修

転職者やヘッドハンティングした人材であれば別ですが、新入社員や若手の多くは、ゼロの状態からビジネススキルを習得します。そのため、いかにこの学びに力を注ぎ成長意欲に繋げるかで、戦力になるかが決まってきます。そして、その企業における学びにあてはまるのが研修なのです。従って、初期の研修設計はとても重要であるといえるでしょう。

研修は、さまざまなプログラムが存在します。経営者や人事向けの参考書などをめくれば、機能した実績例があるさまざまなプログラムがみつかるでしょう。しかし、このような導入法はおすすめできません。研修をおこなうことにより、経営にどれほどのインパクトが与えられるのか、そして会社の成長や業績向上に直結するかどうか、その点に注視しなくてはなりません。

そこで有効なのが、仮設思考です。研修前に仮説思考を学ぶことによって、よりスムーズかつ意義のある吸収に繋がるため、効率的に感じられます。

仮説思考の概要

仮説思考は、イメージトレーニングともいい換えられるでしょう。たかがイメージ、されどイメージです。業務やコミュニケーションの中で、即座に、そして正確におこなうことができれば、実績にも反映されてくるでしょう。具体的には、以下のような概要となります。

  • 状況を観察・分析する
  • 仮説を設定する
  • 仮説を実際におこなう
  • 実行にもとづいた検証をする
  • 検証の中で修正を試みる

つまり、最初に目の前で起こっている現象を頭の中で即座に分析し、最適解となり得る選択肢をいくつか並べます。そしてそれらから適切なプランを導き出し実行し、それに対する検証・修正をおこなうといった流れです。最初は、ベストな仮説がなかなか立てられないかもしれませんが、反復することでより正確性の高い仮説思考を展開できることでしょう。

仮説思考のポイント

仮説思考に、特別な条件や環境は必要ありません。ただ、考える頭さえそこにあればいいわけですから。しかし、だからといって誰でも簡単にできるかといえば、そうではありません。ベストな選択を導き出すことは、容易ではないためです。それこそ、経験や実績豊富な社員であっても、つねに100点は出せないでしょう。

そこでポイントとなってくるのが、そもそもベストな答えにとらわれ過ぎないという方法です。確かに追求するべきはベストに他なりませんが、それはベストでなくても良いのです。では何を意識すれば良いのか、それは「ベター」です。

数ある選択肢の中でも、より有効なものをピックアップして試してみてください。そう考えると、仮設思考は淀みなくよりスピーディーに展開できるでしょう。もしベターで物足りないようであれば、それこそ検証、修正をおこない軌道修正すれば問題ありません。ベストではなくベター、そのような意識をもって研修に励みましょう。

強化課題を明らかにする

理想の研修内容は、すべての人が同じではありません。役職やスキル、さらには性格などにより、同じ研修でも合う合わないがでてきます。そのため、受講者全員が同じ課題に臨むというのは、あまり理想的といえないでしょう。

そのため、仮説思考を駆使して、個人それぞれが意識すべき強化課題というものを導き出しましょう。そしてそれに対しての、自分に合った集中的なトレーニングをおこないます。これにより、机上の空論ではなく、より実践的なスキルを身につけることができるのです。

特に仮説思考が重要なのは

仮説思考は、ほとんどのビジネスマンにおいて有効的ですが、最も重要度の増すポジションがあります。

代表的なのが、人事担当者です。自社の経営戦略や各部署のプロセスを頭に入れた上で動く立ち位置であり、いわば企業の軸、骨といっても過言ではありません。そのため、あらゆる状況においてスピーディーかつ的確な判断が要求されるでしょう。課題に直面するたびに速やかに仮説を立てて、現場にアウトプットする、そのような作業を繰り返すことで、自身のスキルと同時に企業のレベルもおのずと高められていくのではないでしょうか。

反復実行によってレベルを高める

とにかく、仮設思考は慣れが大事です。極論すれば、頭の中におけるただの考え方に過ぎません。しかし、既成概念を覆し新たな思考展開をクセづけるというのは容易でありません。上記を参考に、日ごろから反復的におこない続けて、社内研修の有効性をより高めてみてはいかがでしょう。



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