マネジメント研修で押さえるべきポイントは?目的と内容の明確化

カテゴリ:マネジメント

2019年8月30日(金)

マネジメント研修で押さえるべきポイントは?目的と内容の明確化

目的を明確化して内容を構成する

マネジメント研修では、一般的に考えられる管理職やリーダー像とともに、自社独自にどのような管理職を求めているかを考え、理想の人材に育成するためのカリキュラムを考える必要があります。

そのため、研修の目的を明確化したうえで、その目的に達成できるプログラムを構成することが大切です。

求められる人物像やスキルを明確化しよう

リーダーやマネージャー、店長や部長などのマネジメント職に求められるのは、業界や部門、職種を問わず、まずは部下との信頼関係を高めていくための技術と、部下を育成するためのテクニックではないでしょうか。部下を育成するにはただ仕事を与えたり、指導したりするだけではなく、やる気の出させ方や褒め方も習得しなくてはなりません。注意するだけではダメですし、ましてやパワハラやセクハラといったトラブルは、今の時代には社内問題を飛び越え社会から叱責を受け、信頼を失墜させることにもなりかねません。

部下を適切なタイミングで褒めるテクニックやモチベーションの高め方を習得し、部下を動かすリーダーシップ力やマネージャースキルを磨きながら、自分が部下を引っ張り育てる存在であることを自覚してもらいたいものです。

コミュニケーションスキルの重要性

最近はIT企業などを中心に、何でもメールで済ませる傾向があります。目の前に部下がいるのにメールで指示を出す、そして部下からの報告も対面ではなくメールで行っていないでしょうか。

もちろん、メールには上司と部下が1対1で相談し合うことができる側面もあり、それによってよりきめ細やかなフォローができる場合もあります。しかし、メールでは話せるのに直接顔と顔を合わせ言葉での会話ができないのでは、職場でのコミュニケーションとしては不足していると言わざるを得ません。

社内での信頼関係を築くためにも、コミュニケーションスキルは必須です。部下が抱えている問題や悩みに気づいたり、メンタル面に支障が出ているのを早く気づくのはもちろん、部下を動かして業績を上げるために、人を動かすためのコミュニケーションスキルがマネジメント職には求められるのです。

たとえば、仕事を任せる際、部下が最終的な目標や仕上がりをイメージできる伝え方をすれば、部下もスムーズに指示を成し遂げることができるでしょう。メールの文面だけではイメージが湧かないことも多く、資料を添付してこの通りにやってと指示を出しても、部下は理解ができず、悶々と悩んだり、せっかくトライしても上司がイメージしていたのとは全く違うものが出来上がるかもしれません。それで最初からやり直しとなれば、時間も労力も無駄になり、納期に間に合わず支障をきたすなどの結果となり、部下のモチベーションも下がってしまいます。分かりやすい指示や指導をするうえでも、部下がやる気を出して仕事のイメージをよりはっきりと浮かべることができる伝え方が、コミュニケーションスキルでは重要になるのです。

また、褒めるだけではなく、時として厳しく指導や注意をすることも要求されます。相手への伝え方によっては、嫌われている、ミスをなじられた、パワハラだなどと受け取ってしまいます。しかし、適切な指導法を習得できれば、厳しい言動や注意であっても、部下が納得し、行動や仕事の流れを理解でき、自分の成長のためのアドバイスであると納得感も持て、今度こそ期待に応えたいとモチベーションも高められるものです。

そのために、適切な注意の仕方やアドバイス方法を習得してもらうことも大切です。

マネジメント職に必要なスキルを養いたい

マネジメント職には、リーダーや部長、店長などの管理者として、部下を引っ張るだけでなく、部署や会社全体の業績アップなど、与えられた任務を理解したうえで、責任感を持って達成することが求められます。

最も効率的で最良の施策・方法を考え出す思考力、それを実行するための部下や取引先などへの説得力やリーダーシップ力、施策の実行のために更に上席者の承認をスムーズに得る説得力なども必要です。そのための研修内容としては、たとえば、会話やスピーチの組み立て方を学び、体得しなければなりません。

また、考え出した施策を基に会社から与えられた目標を達成するための行動力も必要です。管理職には常に目標の達成と成果が求められるので、その為の戦略を考え出す思考力の強化に加えて、実行・完遂するための積極的な行動力がなければなりません。もちろん、そのスキルは管理職が一人で動いて達成するものではなく、部下の行動を呼び覚まして適切に動かすことやスケジュールを立てて時間を管理し、チームをコントロールする力も必要になるのです。

重要な3つの自覚やスキル

管理職に求められるスキルアップを目指し、強化するうえで、大きく3つのスキルを磨くことを自覚してもらいましょう。1つめはヒューマンスキルの重要性を理解してもらうこと、2つめはリーダーとしての自覚や伝達力、表現力の向上が必要であること、そして3つめは人を動かすコミュニケーション技法の習得が欠かせないことです。

これらを強化する方法としては、リーダーシップ・コミュニケーション力を磨くのはもちろん、正しい仕事の与え方や部下を褒める方法、部下を注意する方法などを学ぶプログラムを考えます。形式としては一方通行のセミナースタイルよりも、講師や他の参加メンバーとの質疑応答を繰り返していく会議式リーディング方式や実践形式のロールプレイがおすすめです。

部門を超えて活躍できる真のリーダーを養いたいなら

チームや部署・部門をまとめたり、店舗を取り仕切るリーダーの養成はもちろん重要ですが、仕事で結果を出し業績に貢献したり、チームの仕事をマネジメントするうえでは、内部構成をまとめることができるだけでなく、上司や他部署、経営陣や取引先などへの提案力や説得できる力も必要になり、そのためには、論理的な提案力を養うことも欠かせません。周囲を納得させる提案をするためには、現状分析や問題分析力も不可欠になります。

実践的なテーマや課題を与え、ロールプレイングを重ねることで、客観的な問題分析力を磨き、具体的かつ論理的な提案ができる能力を身に着けることが可能です。提案力が向上し、それが通るようになれば、業務の改善や業績アップにつながり、部下も仕事がしやすくなり、チームや部門の底上げやパワーの強化にもつながります。もちろん、上司や他部門に積極的にアプローチするだけでなく、協力体制が構築できる能力も求められます。

こうして実績を積み、チームワークスキルを強化すれば、これまでは受け入れられなかった提案も実現できます。つまり、自部門の要求や自己都合を押し付けるだけではなく、他部門や相手の状況に配慮しながら協力し合える能力を、研修を通じて習得できる内容となっていることが大切です。部下との関係でも重要なコミュニケーションスキルは、上司や他部門、取引先などを動かすスキルとしても重要になってきます。言いたいことを一方的に伝えて終わりではなく、相手への配慮を示すことで円滑なコミュニケーションが成り立ちます。

相手の話を共感・傾聴するスキルを磨き、双方が納得し合える方法、つまり、人を動かすコミュニケーション力を自在に操れる人が真のマネジメント力を持つリーダーと言えるのではないでしょうか。



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