中堅社員研修の重要性と内容|キーパーソンこそ受講すべき理由とは?

カテゴリ:人材育成

2019年8月30日(金)

※追記 2020年5月11日(月)

中堅社員研修の重要性と内容|キーパーソンこそ受講すべき理由とは?

中堅社員研修は、企業の規模や一人ひとりの社員の能力にもよりますが、入社3年目以降の社員が対象となるのがひとつの目安です。新人の時期を過ぎたら中堅社員としての自覚を持たせ、かつ次のステップを意識させるために研修を受講させると良いでしょう。

ここでは、中堅社員研修の対象や必要性、主なプログラムについてご紹介します。中堅社員を成長させ、さらには組織の成長につなげるために、研修の重要性を理解しましょう。

中堅社員研修の対象

入社した当初は新人や新入社員と呼ばれ、場合によっては「実習生」や「研修中」といったネームマークを付けられることもあります。いわば、「仕事を始めたばかりですので、どうぞよろしくお願いします」や「新人でテキパキ仕事がこなせない状態を大目に見てください」というメッセージです。

このマークは1~3カ月程度で取り外すことがほとんどで、その後は現場で一通りの仕事を習得したうえで、新人としてできることから頑張っていく時期になります。1年が過ぎたら後輩となる次の新人が入ってくるため、先輩としての自覚を持つことが大切です。いつまでも新人気分が抜けず、いざとなったら上司や先輩など周囲が面倒を見てくれると思っていてはいけません。次なるステップへと進むときがやってきたというわけです。

新人の次はいわゆる中堅と呼ばれる世代になりますが、入社後だいたい何年目の社員がこのクラスに該当するのでしょうか。会社の規模や取り組む仕事の内容、さらには社員それぞれが持つ能力やスキルにも影響されますが、入社3年目以降となると部署内でのほとんどの仕事は1人でこなせるようになるのではないでしょうか。

しかし、入社後3年以上が過ぎても、ほとんどの社員はまだ係長や主任といった何らかの役職には就いていません。従って1~3年目を若手社員と位置づけ、中堅社員はその上に位置する、より責任のある仕事ができる社員グループと考えて間違いないでしょう。

中堅社員研修の必要性

昨今、多くの企業では新人よりも中堅社員に対する研修に力を入れることが多くなってきました。その理由として大きいのは、役職付きの管理職ではないものの、職場においてバリバリ仕事をしている即戦力レベルの社員が、もっとも多いからです。

場合によっては、他の部署から人事異動によって配属されてきた役職付きの社員よりも、中堅社員のほうが遥かに仕事内容に精通していることもあります。その人がいないと仕事が滞るケースも珍しくありません。そのため、中堅社員は管理職になる前により大きな役割を果たし、マネジメント能力を身に着けたうえで昇格してもらいたいという狙いが、会社側にはあります。

中堅社員は仕事をバリバリこなせる一方で、仕事内容と給与の兼ね合いや、上司と若手社員との間に挟まれることで、自分のしたい仕事ができないケースも発生します。自らの実績を生かして転職してしまう社員も多いのが特徴です。しかし、会社側からは上司と若手社員の間に立ち、指導者的な立場として若手社員を育成しよりレベルアップさせてほしいと考えられています。また、役職付きの管理職の下では、上司の仕事がスムーズに進められるよう、これまでの経験から補佐的な役割も期待されるでしょう。中堅社員がどれだけ力をつけ能力を伸ばせるが、会社の業績を大きく左右するといっても過言ではないのです。

中堅社員研修で身に付くスキル

●リーダーシップ

中堅社員研修では、部下や後輩の手本となり、適切な指導ができる力を身に付けます。中堅社員がチーム目標と個人目標の両方を把握し、積極的にそれぞれの個人目標の達成をサポートしつつ、チーム目標の実現のために行動できると理想です。

●フォロワーシップ

中堅社員研修を通して、フォロワーシップが身に付きます。フォロワーシップとは、上司をサポートすることで、チーム全体のレベルアップを図る力のことです。上司の苦手な部分や自分のほうが優れているスキルがあれば、強みを生かして提案やフォローを行います。

●コミュニケーション能力

中堅社員研修では、ビジネスシーンに必須のコミュニケーション能力が培われます。上司と若手社員の間に立ったり、ビジネスパートナーと交渉したりする中堅社員のキャリアにおいて、コミュニケーション能力は重要性が高いスキルです。チームビルディングやビジネスマナーに共通するテーマであり、昇進を視野に入れたレベルアップにも有効といえます。

●課題解決力

中堅社員研修では、課題解決力の強化が期待できます。中堅社員には業務上の課題に適切に対処し、解決する力が求められます。受講者は客観的かつ論理的な判断を基に、組織にとって最善の解決策を提示できるようになるでしょう。また、自己の意思決定に必要な情報を収集し、適切な解決策を導き出す思考力も身に付きます。

中堅社員研修の主な内容とプログラムの例

●主な内容

・リーダーとしての意識改革

中堅社員研修では、主にリーダーとしての意識改革を行います。中堅社員は現場での実務に精通していても、指導者として組織全体を導く経験はまだ浅いといえるでしょう。中堅社員研修では今後の昇進を視野に入れ、中堅社員にリーダーとしての自覚を芽生えさせます。

・スキルアップ

中堅社員研修では、現在の中堅社員という立場に必要なスキルの強化を行います。たとえば、新人よりも広い視野で物事を見る能力や、後輩よりも上の立場として指導する能力は、中堅社員に必須のスキルです。研修では上記の一例を含め中堅社員のスキル向上を目指します。

・チームワークの向上

中堅社員研修では、中堅社員という立場や役割から、チームワークに貢献する能力を学びます。上司へのフォロワーシップを発揮し、後輩への指導や同僚との協力を積極的に行い、周囲の人間を巻き込める中堅社員が理想です。研修ではチームワークの向上も期待できます。

・「管理者養成基礎コース」

管理者養成基礎コース概要

管理者養成基礎コースの目的は、管理者に求められる考え方や、行動の基準を習得することです。カリキュラムを通して中堅社員のマネジメントスキルを強化。また、相手に伝わりやすい話の構成力を習得し、リーダーにふさわしい説得力のある話し方を身に付けます。

プログラムの内容には、短期間で自身の考えを相手に正しく伝える訓練をする「40の質問」や、管理者の理想像を導き出して自身の指針を掲げる「管理者の条件訓練」が含まれます。管理者に選ばれる基準や期待されること、任務などについて参加者同士で議論して理解を深め、仕事での成果へつなげる効果が期待できます。

・研修スケジュール

管理者養成基礎コーススケジュール

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・「指導力開発訓練」

指導力開発訓練概要

指導力開発訓練の目的は、中堅社員へ管理者となる人材にふさわしいリーダーシップを身に付けさせることです。現場では部下への指導力が不可欠です。カリキュラムでは難易度の高い場面を想定してロールプレイを実施し、効果的に部下を指導するスキルを強化します。

研修プログラムでは、まず「指導力10則」でリーダーシップの原理と心構えを理解させます。中堅社員は指導者に求められる行動指針の基本を身に付けられるでしょう。その後は「正しい仕事の与え方」「注意する」「誉める」といった具体的なロールプレイの実践を重ね、現場を想定した厳しい訓練で指導者としての認識をより活性化させます。

・研修スケジュール

指導力開発訓練スケジュール

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キーパーソンこそ中堅社員研修を受講すべき理由とは?

若手社員にとっては指導者的立場の先輩となり、役職付きの上司からは仕事に精通した頼れる部下という立場になることから、中堅社員が各部署のキーパーソンとなる年代の社員であるのは紛れもない事実です。自分自身がこれまで積んできた経験から仕事の進め方を明確に理解し、たとえミスをしても失敗からカバーする方法を学んでいます。

仕事をこなすうえで特別な勉強をする必要がない中堅社員が学ぶべきなのは、「現在の自分について」や「今後の自分について」です。中堅社員は、職場の重要なキーパーソンの位置にいます。従って、自分の仕事に専念するのではなく、会社という組織の中で広い視野を持ち、全体像を掴みながら仕事を進める重要性に気づいてもらう必要があるのです。

中堅社員に必要な研修は、今後にリーダーとして求められる役割を把握させ、自分の仕事と共に職場の人たちをまとめ、なおかつ会社全体を見据えて仕事を進めていく意識に変えるような研修といえます。仕事のスケジュール管理や目標達成までの流れ、効率よい仕事の仕方といった業務のスキルアップももちろん大事ですが、それよりも中堅社員として意識の変革を促すために研修を行うのが、一番の目的と言えるでしょう。

中堅社員研修は受講者それぞれの特徴に合わせた内容に

中堅社員研修は、受講者一人ひとりの特徴に合わせた内容を提供できると理想です。中堅社員だからといって、社内の中堅社員を一括りに同じ内容で勉強させるのは、経費の無駄遣いになりかねません。部署によっては個人で仕事をする方が効率よい場合もありますし、先述のようにチームを動かす能力が仕事をスムーズに進めていくカギになる場合もあるでしょう。いずれにしても、企業において適材適所の人員配置が業績に大きく響くのは明らかです。

新人教育であれば、全員が一斉に同じスタートラインに立ち、ビジネスパーソンとして必要な最低限のスキルを学んだのち、配属先で必要な知識を新たに吸収していきます。しかし、若手を卒業して次なるレベルの年齢層になると、部署ではなく人を選んで仕事を頼むというケースがしばしば出てきます。その人にしかできない仕事があったり、丁寧ながらも早く仕事を仕上げたりと、個人の能力が浮き彫りになるのが一番の理由と言えます。専門知識の豊富さや適性を考慮し、「頼むならこの人に」といった具合になるわけです。

中堅社員研修では、若手社員を卒業した段階で見えてくる、仕事ができるか否かの能力の差を見極める必要があります。よりメンタルを重視した内容の研修を受講させるか、それとも個人の能力をより一層引き上げる研修を受講させるかで、社員一人ひとりの成長が大きく変わってくるでしょう。

ただし、リーダーシップはどんなタイプの中堅社員にも共通して求められる要素です。今後より一層リーダーシップの発揮が求められる点ではどの中堅社員も同じですので、リーダーシップを強化する研修は不可欠かつ、全員が共有して問題ないと考えられます。



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