入社後を左右する「内定者フォロー」とは?
2016年8月30日(火)
近年、新入社員の早期退社が深刻な問題となっている企業は決して少なくありません。
スタッフの定着率が悪いということは、業務全体の効率が低下してしまう可能性もありますし、将来を見据えたときに企業としての力が著しく弱くなってしまうことにも繋がりかねません。新入社員のスマートな育成のためには、内定者フォローを徹底することこそが、非常に重要なものとなってくるのです。
入社前からのコミュニケーションが重要
次年度に入社する内定者が決定したら、入社する前からのフォローが非常に重要になってきます。内定前からコンスタントに内定者フォローを行っていくことで、入社後もよりスムーズに業務に慣れ、社内の先輩スタッフや上司との連携も取りやすくなりますし、教育もしやすくなる傾向にあります。代表的な入社前コミュニケーションとしては、以下が挙げられます。
- 内定式の実施
- 懇親会の実施
- 定期的な内定者への連絡
これらは、入社後に「やってもらってよかった」と感じる内定者が多いものとなっています。既に社員として働いているスタッフも、内定者との距離を縮めておくことで、入社後の指導やコミュニケーションがやりやすくなりますし、内定者も先輩や上司との関わり方を少しずつ探っていくことができるため、入社してから仕事もしやすく、質問や相談もやりやすくなるというメリットがあります。
内定者同士のコミュニケーションを促すべき
内定式や懇親会を行うことには、内定者と社員のコミュニケーションを円滑にするだけではなく、内定者同士の関係を良好にする上でも、非常に重要なものとなっています。
入社前は、社会人としてのハウツーを知りませんし、業務以外にも様々な不安があるものです。身だしなみや言葉遣い、ビジネスマナーのちょっとしたポイントが分からなくても、先輩に気軽に聞けることばかりではないでしょう。
内定者同士がコミュニケーションを取りやすくしておくことで、同じ立場同士だからこそ相談しやすい環境を作り、心を許せる相手を作ることができます。信頼できる同期生がいることは、仕事で壁に直面したり、自信を失ってしまったりしたときに、心強い手助けとなってくれることがあります。
職場の見学会を行う様々なメリット
内定をもらうまでの選考過程において、企業見学や説明会などさまざまな段階があります。そのため、内定者は自分が入社する企業について、なんとなく把握した程度の状態ではあり、実際に勤務することになるオフィスをはじめ、別の支部の状態や工場の様子などを詳しく知らないことは少なくありません。
自分がこれから勤めることになる場所を、自身の目で見て知っておくことで、不安は解消されやすくなりますし、働くという意識を高めることができます。実際に先輩スタッフが働いている姿を目にすることで、入社後の自分の姿もイメージしやすくなりますから、キャリア意識を高め、モチベーションをアップさせたいときにもぴったりです。
複数回にわたる見学会や説明会などを行うことは、内定者フォローとして非常に効果的です。
内定後のインターンシップやアルバイト
企業から内定をもらったあと、入社まで何もしないで待機しているより、インターンシップやアルバイトの形式で、少しずつ社内での働き方に慣れておくこともとても重要です。実際に社員として働いている状態を、間近で見ることができますから、働くという自覚を生み、気合いを入れることもできます。
これまではあくまで「内定者」と「会社側」という壁がありましたが、インターンシップやアルバイトとして内定企業に入っていくことで、「新入社員」という立場を少しでも早く、より明確にすることができます。スタッフのひとりであるという自覚を持つことは、社会人としても、その企業人としても非常に重要なことです。
内定者教育ツールを活発に利用する
インターネットを使用した通信教育システムや、レポートをはじめとした課題の提出も、内定者フォローとしてとても大きな意味を持っています。また、新入社員を早い段階から教育し、指導して育成することができるため、入社前からの教育ツールの使用は、社内全体の業績アップにも繋げやすくなっています。オンラインで使用できる教育ツールが多数存在しているため、タイムラグや郵送の手間などを節約し、スマートに新人指導が出来るようになっています。
また、スマートフォンを使用した教育ツールも使用されるようになっており、移動中も学習プログラムやコミュニケーションツールとして活用することができます。日報の提出や、内定者が使用できる掲示板、メッセージツールなどは役立てやすいでしょう。
内定者フォローが企業成長に繋がる
内定者を入社前からコンスタントに指導し、フォローしていくことは、よりスムーズに業務に慣れ、功績をあげやすくする非常に重要なポイントです。ハウツーを教育しやすいというメリットはもちろん、内定者の心理的な抵抗を減らし、よりスムーズに職場に慣れやすくすることも出来ます。ストレスの軽減やキャリアプランの構築にも、一躍買うことができるのが「内定者フォロー」なのです。