【新人研修グループワーク】面白い!役に立つ!種類別ネタと考え方まとめ

2022年12月23日(金)

【新人研修グループワーク】面白い!役に立つ!種類別ネタと考え方まとめ

新人研修に組み込まれることの多いグループワーク。しかし実は、「意味がない」「人と共同で作業するのが苦手」という参加者の声も多くあります。グループワークへのネガティブな印象は、会社自体への印象もマイナスにしてしまい早期退職につながりかねません。参加意識が持てるような、楽しく有意義な研修にすることが大切です。

この記事では面白いグループワークのためのネタをまとめます。ぜひ企業のご担当者様は参考にしてみてください。

グループワークとは

「グループワーク」とは、はグループでの議論を通じてプレゼンテーションや成果物を作成することです。「グループディスカッション」は議論のあと結論を出すのがゴールですが、グループワークは基本的に資料や成果物の作成まで行うことを指します。

ただし成果物のない、勝ち負けなどがゴールとなるゲーム形式のものもあります。グループディスカッションもグループワークの一部、あるいは同じ意味として使われていることも多くあります。実際には「グループワーク」は、「グループ単位で活動すること」ぐらいの意味で使われることが多いと言えるでしょう。

グループワークの種類と鍛えられるスキル

グループワークにはいくつか種類があります。次にグループワークの種類と、それぞれで鍛えることのできるスキルについてまとめます。種類には以下の4つがあります。

  • プレゼンテーション型
  • ビジネスケース型
  • 共同作業型
  • ゲーム型

それでは1つずつ見ていきましょう。

種類|プレゼンテーション型

「プレゼンテーション型」のグループワークでは、決められたテーマについてグループで議論して結論をプレゼンテーションします。

よりよい意見に達するためには、1人ひとりが自分の考えを表現する力・説得する力、相手の考えを傾聴する力、論理的に判断する力などが必要となります。プレゼンテーション型では、これらのコミュニケーションのスキル・能力や論理的思考を鍛えることができます。

そのほか、もちろん分かりやすく提示するプレゼンテーションの技法を学ぶこともできます。

種類|ビジネスケース型

「ビジネスケース型」はプレゼンテーション型に似ていますが、テーマが実際のビジネスになっているタイプです。多くの場合、自社に関するお題について議論して結論をまとめます。

ビジネスケース型での議論や結論には、実際のビジネスに通用するレベルが求められます。新卒が対象の場合は、議論の前提となる部分は提示したり説明したりしておいた方がよいでしょう。的外れな議論や現実に即していない結論を避けることができます。

プレゼンテーション型と同じく、コミュニケーションを取りながら意見をまとめていく作業を学ばせることが可能です。さらにビジネス的な発想や判断力を習得させることもできます。

種類|共同作業型

「共同作業型」は、意見を出し合うだけでなく成果物にまとめる作業まで行います。お題やまとめるものは様々です。ビジネスには無関係な楽しむ要素の強いものから、ビジネスモデルに関する資料作りまで、幅広い内容を含みます。

議論中心のプレゼンテーション型やビジネスケース型では、場合によっては意見を戦わせる場面もあります。しかし共同作業型ではメンバーが協力して「よりよいものを作る」という同じゴールを目指さなくてはいけません。そのため、コミュニケーションを取りながら、自分の意見にこだわらず論理的に取捨選択を判断する姿勢が育ちます。

意見をまとめていく際にリーダーシップを発揮する人も出てきます。成果物を作るために、各自が得意な作業を行うなど自然と役割分担するようにもなります。各自が責任を持って自分の担当を全うするチームワークやチームビルディングの体験の場とすることも可能です。

種類|ゲーム型

「ゲーム型」はその名の通り、遊びの要素が強いゲーム的な内容です。ものを作ることを競い合うタイプもありますが、必ずしも成果物にまとめるとは限りません。型

学びの要素が入るものもありますが、ゲーム型は何かを身に付けるという目的以外にも活用されます。たとえば研修の冒頭で行うアイスブレイクとして、コミュニケーションの手段や緊張感を解くために行われることがよくあります。

プレゼンテーション型おすすめの内容・ネタ・テーマ

プレゼンテーション型のグループワークで、おすすめの内容やテーマについてまとめます。テーマは以下の3つに大別できます。

  • 課題解決系
  • 自由討論系
  • 選択系

それぞれについて、大まかな内容と具体的なテーマの例を解説します。

なおいずれのテーマも、(常識の範囲内であれば)結論の内容よりも、結論を出すまでの過程や相手を納得させる方法に学びがあります。そのため、実施する際はその意識付けをしておくとより効果的です。「どんな結論に達するか」よりも「どのような過程を経てその結論に達したか」や、プレゼンテーションの説得力が大切だと初めに伝えましょう。

内容・ネタ・テーマ|課題解決系

「問題解決系」は、解決すべき課題を提示して、それについての解決方法を議論しまとめるものです。社会問題に関するテーマ、カジュアルで日常的なテーマなど内容はいろいろ考えられます。

社会問題に関する例としては、「出生率を上げる方法は?」「貧困をなくす方法は?」などがあります。カジュアルな例としては、「オリンピックでもっと多くのメダルを取る方法は?」などが考えられます。さらに経済やビジネスに関する例として、「若者の購買欲を喚起する方法は?」「少子高齢化の中でどのように労働力を確保するか?」などがあります。

内容・ネタ・テーマ|自由討論系

「自由討論系」は、抽象的なテーマについて議論して結論を導くものです。切り口を指定すれば議論のヒントになりますし、グループに自由に考えさせてもよいでしょう。

こちらも多岐に渡るジャンルをテーマとすることができます。例えば「リーダーに求められる資質とは」「〇〇業界の10年後はどうなっている?」などビジネス的な内容から、「無人島に持っていく最低限のものは?」「コップを知らない人にコップを説明する」といったビジネス以外の例が考えられます。

内容・ネタ・テーマ|選択系

「選択系」では、反対/賛成、A案とB案など二者択一のテーマを議論して最終的に片方を選びます。「ディベート系」と呼ばれることもあります。

選択系でもテーマのジャンルは様々なパターンが考えられます。たとえば「電子書籍と紙の本のどちらがよいか」「安楽死の是非」「友情とお金どちらが大切か」などの例があります。

ビジネスケース型おすすめの内容・ネタ・テーマ

次に、ビジネスワーク型のグループワークでおすすめの内容やテーマについてまとめます。大きく分けると、新しいビジネスについてのテーマと既存のビジネスについてのテーマがあります。

  • 自社の新規ブランド・新規事業など
  • 既存ビジネスに関する施策など

それぞれについて、テーマの具体例まで含めて解説します。自社のビジネスに直結する内容を選べば、アイディアの創造やビジネス思考ができる人物のチェックにも役立ちます。もちろん参加者にとってもモチベーションが高くなる・学びになるというメリットがあります。

内容・ネタ・テーマ|自社の新規ブランド・新規事業など

自社をテーマにする場合は、将来的な新しいアイディアについて設定することが多くあります。たとえば「新規ブランドを企画してください」「新規事業の計画を立ててください」などです。

市場や競合の調査、事業内容、ターゲット、想定売上・利益など、議論の材料となる範囲は幅広くあります。どこまで求めるかは、自社に合わせて調節して初めに伝えましょう。自社のリソースやビジネスモデルを前提とする場合は、その情報も初めに提供する必要があります。

内容・ネタ・テーマ|既存ビジネスに関する施策など

既存のビジネスの延長上にあるテーマも考えられます。より現実的・実践的な内容になると言えるでしょう。例としては、「売上を1.5倍にするためにどうしたらいいか」「新規に進出するならどこか(国・都道府県)」「新商品のPR方法を企画してください」などが考えられます。

場合によっては自社以外のビジネスについても設定できます。たとえば「ガソリンスタンドは今後どのように収益化していくべきか」「競合の店舗が近くにできたらどう対処するか」などの例があります。

共同作業型おすすめの内容・ネタ・テーマ

次に、共同作業型のグループワークでおすすめの内容やテーマについてまとめます。次の2種類に大きく分けられます。

  • 自社ビジネスに関するもの
  • ビジネス以外の実物

ビジネスのプランや資料を作るパターン、ビジネスとは関係のない「モノ」を作るパターンがあります。

共同作業型では、ディスカッションにかかる時間と作業・制作の時間の両方が必要です。時間配分を考慮しましょう。簡単にできる内容にする、内容や材料の一部は指定してあらかじめ用意するなどの方法があります。

チームで活動するということの理解を深められますが、作るものによっては1人ひとりのスキルを把握してグループ決めをする必要があります。

それでは、1つずつ見ていきます。

内容・ネタ・テーマ|自社ビジネスに関するもの

ビジネスケースとも接近しますが、自社のビジネスに関わる成果物を作るパターンがあります。「自社商品のキャッチコピーを考える」「自社のチラシを製作する」「自社のイメージキャラクターを作る」「自社を紹介するムービーを作る」などです。

自社に対する理解、実践的なスキル、マーケティング的な思考方法、分担に合わせて業務に当たる姿勢などを身に付けさせることができます。

自社にこだわらず、条件を設定してそれに合わせて制作させるパターンも可能です。

内容・ネタ・テーマ|ビジネス以外の実物

ビジネス以外の実物を作るグループワークもあります。ゲーム要素が強くなる傾向があり楽しみやすくなりますが、ビジネスに必要なスキルを鍛えることも可能です。よく行われるものとしては次の2つが挙げられます。

  • 「ペーパータワー」…各グループに紙を20~30枚配り、他のものは使わずにどれだけ高く自立したタワーを作れるか競う
  • 「マシュマロチャレンジ」…乾燥パスタとマシュマロを配り、両者を組み合わせてどれだけ高いタワーを作れるか競う

コミュニケーションや実践的なPDCAの体験に役立ちます。構想の時間・作業の時間を細かく分けて設定すれば、短期間で計画的に結果を出す訓練にもなります。

ゲーム型おすすめの内容・ネタ・テーマ

ゲーム型のグループワークでおすすめの内容についてまとめます。人気があるのは次の3つです。

  • バースデーライン
  • レゴブロックゲーム
  • チャンバラ合戦

気軽に楽しめますが、チームワークが必要なのでコミュニケーションを深めることができます。また内容によってはPDCAなどの学びにもなります。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

内容・ネタ・テーマ|バースデーライン

「バースデーライン」は、15~30人程度の参加者に1月から12月(または4月から3月)まで誕生日の早い順に並んでもらうゲームです。ただし喋ってはいけません。ジェスチャーで意思疎通を行って順番を決めます。時間を測ったり制限時間を決めたりするなどのパターンがあります。

喋ることはできませんが、お互いにコミュニケーションを取る必要があります。さらに全員が参加しなくては順番を決められません。また正解・不正解がわかりやすいので盛り上がります。研修初めのアイスブレイク向きのゲームです。

内容・ネタ・テーマ|レゴブロックゲーム

名前の通りレゴブロックを使ったゲームです。いろいろな方法がありますが、例としては以下のような方法があります。

  • グループの1人だけが見本の完成品を見ることができ、その1人の言葉による説明を聞いてグループで同じものを作る
  • 出されたお題をレゴで表現する
  • 制限時間内に倒れないようどれだけ高く積み上げられるか競い合う

方法によりますが、観察力・言語化能力・再現能力・表現力・発想力などを鍛えることができます。

内容・ネタ・テーマ|チャンバラ合戦

「チャンバラ合戦」は、その名の通りチャンバラをするゲームです。片腕にボールを付けてスポンジの刀で相手のボールを落とすのが一般的なルールです。

全員が敵の個人単位のバトルロイヤル型、チーム対抗で敵が全滅するまでやる全滅戦、チームごとに大将を決めて大将を討ち取る大将戦などのパターンがあります。

単純に楽しめますが、やり方によって戦略を立てたりPDCAを行ったりして問題解決などの学びにもつながります。

グループワーク成功のポイント

グループワークを成功させる基本の考え方は3つです。すなわち、あらゆる点で目的を意識すること、スムーズに進行させること、参加意識を高めることです。

まず、目的を明確にしてから内容を決めましょう。内容によって得られる学びは異なります。テーマを選ぶ際は、参加者世代が興味を持てるテーマや実務につながるテーマなど、参加意識を促す内容にしましょう。

さらに行う前には目的を参加者に共有して方向付けを行いましょう。終了後も目的に照らしたフィードバックや参加者による振り返りを行います。参加者に目的を意識させることができます。

使用する道具の確保や、メンバーのスキルや性格に基づいたグループ分けなど事前の準備をしっかり行うことも大切です。またフィードバックには、グループワーク中のようすを観察することが必要です。人手の確保もしておきましょう。

面白かった、役に立ったと思わせるグループワーク・研修を目指そう

面白いと思わせるグループワークは会社への期待を高めることになり、企業にとってもプラスになります。そのためには、研修全体の設計とその中のグループワークの位置づけを意識的に行いましょう。

楽しいだけでなく役立つ研修とするためには、専門のサービスを組み合わせてプロに任せるという手段もあります。当社でもビジネスマナーなど新人向け研修のほか、リーダーシップ研修やコミュニケーション研修など教育に役立つ研修をご用意しています。ご興味がおありならぜひご連絡ください。ページの上に連絡先があります。お気軽にご相談ください。



この記事の監修者

株式会社 社員教育研究所 編集部

株式会社社員教育研究所 編集部

1967年に設立した老舗の社員研修会社。自社で研修施設も保有し、新入社員から経営者まで50年以上教育を行ってきた実績がある。30万以上の修了生を輩出している管理者養成基礎コースは2021年3月に1000期を迎え、今もなお愛され続けている。この他にも様々なお客様からのご要望にお応えできるよう、オンライン研修やカスタマイズ研修、英会話、子供の教育など様々な形で研修を展開している。

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