管理職は「部下に好かれること」だけを意識していてはいけない

カテゴリ:リーダーシップ

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2017年7月21日(金)

管理職は「部下に好かれること」だけを意識していてはいけない

管理職ともなると部下といろいろな関係が生じるでしょう。強力なリーダーシップで部下を引っ張っていく管理職もいれば、多くの意見に耳を傾け、協調性を前面に出すタイプもいます。また、厳しい中にも優しさがある管理職もいるでしょう。いろいろなタイプがいる一方で、部下に好かれることばかりを意識する管理職もいます。

部下に好かれることは悪いことではありませんが、それを基準に考え行動してしまうと、企業全体の活気が低下してしまう危険性があるのです。

部下に対して的確な指示が出せなくなる

部下に対して好かれたいと思うあまり顔色を窺うような管理職は、部下に対して的確な指示が出せなくなってしまいます。「このような業務指示を出せば部下はどのように感じるだろうかと部下の気持ちを最優先で考えてしまうと、仕事の割り振りひとつも難しくなってしまうでしょう。

部下には色々な性格の人がいます。その性格や能力などを見極め評価し、仕事を割り振ることが必要であるのに、顔色を窺い部下に好かれようとばかり考えていると、仕事がスムーズに進まなくなってしまうのです。

褒めるばかりでは部下が育たない

優しく信頼される管理職になりたいと願い相手を褒めるばかりでは、部下は育ちません。もちろん、仕事で成果を出したときには皆の前で褒めることも必要です。それによって、その部下はモチベーションがさらにアップすることでしょう。しかし、ミスがあった場合には適切な指導も必要ですし、時には厳しい言葉も必要になるでしょう。褒めて育てることは大切ですが、叱れないでいると部下は成長していくことが出来ません。

あいまいな態度は自分の評価を下げる原因に

好かれようとするあまり仕事に対する指示があいまいになったり、気を遣うばかりで言いたいことも言えずに我慢していると、部下たちは「何を考えているのかわからない人」「仕事の指示が出せない人」「はっきりと意見を言ってくれない人」つまり「一緒に働きにくい人だという印象を持ってしまいます。部下たちが管理職や上司の噂話をすれば、このような評判が広がり企業内での評価が下がってしまうでしょう。

社員との関係が悪化

部下に好かれようとして我慢して気を使っていると、部下は上司である管理職が気を使ってくれることが当たり前と勘違いしてしまいます。こういった関係になってしまうと、部下は管理職から言われた厳しい言葉に仕事に対するやる気を失ったり、自分のことを棚に上げ大きな態度に出たり、拗ねたりしてしまいます。これでは社員との関係は悪化し、会社全体の雰囲気も悪くなってしまうでしょう。

嫌われることを恐れない

現代は、部下に好かれたい=嫌われたくないと考えている管理職が多いのではないでしょうか?嫌われると仕事がやりにくいと考えるかも知れませんが、例え部下に嫌われたとしても、仕事がきちんとできる上司には部下もついてきます。

上司のことを慕っているからと言って100%好きな部下は少ないのです。仕事が出来るところは尊敬に値するし好きなところだが、性格があまり好きではないという部下もいるでしょう。しかし仕事が出来て尊敬する上司には、部下は従い共に進み、企業はうまくまわって行くのです。

逆に優しくて部下に好かれている上司でも、仕事が出来ないと噂されれば尊敬の念をもって接してはくれないでしょう。仕事の指示に対して不平不満を言ったり、批判して仕事がスムーズに進まない可能性もあるのです。

嫌われることを恐れて適切な指示や指導が出来なければ、管理職の評価が下がります。いくら人としては好きだと思っても、仕事が出来ない上司には付いていきたいとは思えないのです。部下の反発を気にして、言いたいことも言えないでいると「仕事が出来ないという評価をされてしまいます。言うべきことはきちんと言わなければならないのです。

部下から100%好かれることはないと考えましょう

部下全員から好かれることは不可能に近いのです。皆から好かれようとあいまいな態度を取ったり、気を遣うばかりで仕事に支障が出てくることも考えられます。部下の目線で考え語り、気持ちを汲んでいくことは大切なことです。しかし気を使いすぎて部下を付け上がらせてしまうと、会社にも部下にも、そして管理職という役職自体にも不利益となってしまうことがあるのです。好かれる管理職になったからと言って評価があがることはないのです。好かれる上司と仕事のできる上司はイコールでは結びつかないと部下たちは考えています。

企業全体の仕事の効率をアップし生産性を上げていきたいと考えるのであれば、管理職が部下に好かれることばかりを考える必要はないと言えるでしょう。

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