グローバル人材育成にはマインドが必要?
カテゴリ:一般社員研修 コミュニケーション研修
2018年6月16日(土)
海外で活躍する日本の企業も増え、今後もさらにグローバルな活躍が期待できる企業が増加すると考えられます。今はまだ日本国内だけで事業展開している企業でも、将来は海外進出を視野に入れている企業もあるでしょう。そのためにはグローバルに活躍できる人材を育成しなくてはなりません。ここではその人材を育成するために、企業として何が必要なのかご紹介しましょう。
日本で優秀でも海外では分からない
日本で優秀な成果を上げている社員が、海外でも同じように活躍できるとは限りません。日本と諸外国では歴史も文化も企業を取り巻く環境なども大きく異なります。ビジネスシーンにおいて何が求められるかも違いますし、今現在国内で活躍している人材でも、海外ではまったく歯が立たないということも十分考えられます。
グローバルに活躍できる人材を育成したいのならば、まずはその現実を知ることが大切ではないでしょうか。「我が社の社員は優秀だから問題ない、きっと海外事業でも活躍してくれると、期待を抱いている管理職や企業経営者の方もおられるでしょうが、海外でも同じように活躍できる保証はどこにもありません。
語学力を向上させる
当たり前の話かもしれませんが、まず、語学力の向上は絶対に外すことができません。特に世界の公用語と言われる英語は必須と言っても過言ではありませんので、まずは英語力を磨く必要があります。言葉でスムーズにコミュニケーションが取れなければ、重要なビジネスの話もできませんし、事業の細部について詰めることもできないでしょう。
どんなに情熱があっても語学力が乏しければ問題外ですから、英語をはじめとする語学力のアップや、外国語でのコミュニケーション術を学ぶことは非常に重要です。
トータルでのコミュニケーションスキル
言葉はあくまでコミュニケーションツールのひとつです。先ほどの話と少し矛盾するかもしれませんが、英語があまり話せなくても、海外の方と十分にコミュニケーションが取れる方はたくさんいます。逆に英語力は高いのにコミュニケーションスキルが低いばかりに、苦労している方もたくさんいます。
つまり、英語力を含めたトータルでのコミュニケーションスキルを磨き上げる必要があるのです。言葉はコミュニケーションツールのひとつであることを意識し、海外の方ともスムーズにコミュニケーションがとれるようなスキルの習得が必須となります。
海外に立ち向かえるマインド
グローバルな人材に必要なのは、語学力よりも海外でのビジネスに果敢に立ち向かうことができるマインドだと言われています。海外の文化や価値観の差に関心を持ち、柔軟に対応できる姿勢や、既成概念にとらわれないこと、常にチャレンジ精神を持ち続けることなどが重要なのです。
いくら表面的に語学力やコミュニケーションスキルを磨いたとしても海外に立ち向かえるチャレンジ精神がないとグローバルな活躍はできないでしょう。そのためにも、マインドアップを重視した社内研修なども必要になってくるのではないでしょうか。
メンタルを強化する研修
さらに、メンタルを強化するための研修や教育も必要となってきます。海外でのビジネスが国内と同じように進むほうが珍しく、むしろさまざまな困難が次々と襲い掛かってくる可能性が高いからです。
メンタルが弱いとプレッシャーに押しつぶされてしまう可能性も考えられ、途中で挫折してしまうかもしれません。海外事業では周りからの支援が望めないようなケースもあり、その場合は自分の力で何とか道を切り開かねばなりません。メンタルが弱いとそれすらできませんからメンタルの強化は必須です。
異文化の中に溶け込んで実力を発揮するには、表面的なスキルばかりを磨いても意味がなく、併せてメンタル面もしっかりと強化する必要があるということです。メンタルを鍛えることで自然と積極性も出てくるでしょうし、現地で臨機応変な対応もできる自信につながるのではないでしょうか。
過酷な状況の中でもしっかりと目的意識を持ち、仕事を最後までやり遂げられるだけの人材を育成するには、メンタル面の強化は絶対に避けては通れない道です。まずは管理者や上司がそれをきちんと認識する必要があります。
人材育成にはノウハウも必要
グローバルに活躍できる人材を育成したい、と考えている企業は数多く存在するでしょうが、多角的なノウハウがないとなかなか難しい面があります。自己流では難しいでしょうし、見当違いの教育をしてしまう恐れもあります。グローバルな人材育成を目指すセミナーなどもありますし、トレーニング教育を行っている企業もありますから、そのような外部のサービスを利用するのもひとつの手でしょう。