人材育成をサポートする助成金
2018年6月30日(土)
人材育成のために、多くの企業は多額の予算と時間を投資しています。社内研修に著名な講師を呼ぶだけでも費用がかかりますし、ホテルなどの施設を利用した研修にも当然お金はかかってきます。このように、人材育成にはとかく予算が必要ですが、かといって疎かには出来ませんし、しないわけにもいきません。
現在では人材育成をサポートする助成金などもありますので、助成金を活用して行う人材育成のメリットやサポートなどについてお伝えします。
お金のかかる人材育成
冒頭でも少しお話したように、とにかく人材育成にはお金がかかります。もちろん、企業によってはほとんど予算を立てていないというケースもありますが、むしろそのような企業は稀でしょう。
多くの企業は優秀な人材や会社に貢献してくれる人材を育成するために多額の出費をしていますし、その重要性もしっかりと理解しています。人が育たなければ将来性もありませんし、企業としての成長もあり得ません。だからこそ多額の出費を覚悟してでも人材育成に力を入れているのです。
助成金の種類
現在ではさまざまな種類の助成金がありますが、例えば従業員育成費用の助成として「キャリア形成促進助成金」や「キャリアアップ助成金」などが挙げられます。これらは、従業員へ職業訓練を実施したときに発生した経費や賃金について助成金が受けられます。
また、従業員の指導を行う場所がない、人材がいないという時に利用できるのが「在職者訓練」や「認定職業訓練」「ものづくりマイスター」などで、ほかにも「教育訓練給付制度」などがあります。
費用が節約できる
すでにお話したように人材育成には多額の予算が必要ですから、助成金を利用することによって人材育成費用を節約できるという大きなメリットがあります。企業によっては相当な金額を費やしているケースもあるでしょうし、助成金の存在は助かるのではないでしょうか。上手に助成金を活用して人材育成に繋げている会社もたくさんありますし、検討してみる価値は十分あるでしょう。
今後海外への事業展開を考えているような企業は、グローバルに活躍できる人材の育成にも力を入れなくてはなりません。そうなると費用もバカになりません。語学研修やコミュニケーション研修なども行う必要がありますし、海外で対等に戦えるだけの人材を数人育成するだけでも相当なコストが発生してしまうでしょう。助成金が利用できればそうしたコストを抑えられるというメリットがあるのです。
意外と知らないケースが多い
先ほどご紹介したように実にさまざまな助成金制度が存在するのですが、こうした制度をまったく知らないという企業経営者は少なくありません。一定の規模を持つ企業ですら、こうした助成金の存在を知らなかったというケースは少なくありませんし、利用・申請方法も分からなかったという声も耳にします。
人材育成費用を節約できる素晴らしい制度ですし、使えるものを使わないのはもったいないですから、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
サポートの範囲を確認
さまざまな助成金制度がありますが、それぞれサポートの範囲が変わってきます。例えば、「人材開発支援助成金」は、雇用する労働者のキャリア形成を効果的に促進するための制度で、1~4までのメニューが存在します。
いずれにせよ雇用している社員に対して職業訓練などを実施した際に助成金が受けられるものですが、利用するための細かい条件なども定められていますから、それも併せて確認しておきましょう。
自己啓発に取り組む従業員を支援するための助成金もあり、事業主が負担した費用について助成金を受けることができます。これは、社員が自ら自己啓発に取り組んだ際に事業主が経費を負担したり、セミナーの参加費用などについて助成金が受けられる制度となっています。
また、正規社員だけでなく、非正規雇用の労働者のキャリアアップを図るための助成金もありますから、気になる方はこちらもチェックしておくと良いでしょう。いずれにせよこうした助成金を利用することで得られるメリットは決して小さくありませんから、利用できる条件や範囲などをしっかり確認した上で検討してみることです。
基本メリットしかない助成金
いろいろな助成金があることを初めて知った、という方もおられるかもしれませんが、ここでご紹介した助成金以外にもさまざまな制度があります。日本の企業が元気になり、海外でも対等に渡り合えれば国としても嬉しい話ですから、そのためにこうした助成金制度が設けられています。せっかくの制度ですので、この機会に助成金の有効活用もぜひ検討してみましょう。