新入社員研修のプログラムで失敗しないためのポイント

カテゴリ:新人研修

2019年4月23日(火)

新入社員研修のプログラムで失敗しないためのポイント

目的を明確化

新入社員研修の目的は極めてシンプルです。それは、学生から社会人への意識の切り替えにほかなりません。就職活動の面接対策で十分に礼儀やマナーは理解しているのではとか、学生時代のアルバイト経験を通じて習得しているはずと甘く考えてはいけません。学生はやはり学生で、社会人としての責任を理解しておらず、それゆえにSNSへの炎上動画アップなどのアルバイトによる企業の信頼を失墜させるような問題も引き起こされるのです。学生とは異なる、1人1人が企業を代表する立場として責任とけじめが求められる、社会人としての意識と行動の切り替えや動機付けが必要なのです。そのため、プログラムの構築にあたって重点を置きたいのは、礼儀・礼節、そして、人に対する接し方です。社会人として成長していくために必要な基本部分をおろそかにしてはいけません。就活で身についているはず、面接で礼儀正しい子しか採用していないから大丈夫などと考え、社会人としての基本部分を飛ばして、職種や業務のトレーニングを重視してしまうと新人が問題行動を起こすなど失敗につながるので注意しなくてはなりません。

なぜ基本が重要なのか

職場の中高年世代が育った時代なら、まだ学校の先生や近所の大人、祖父母などに叱られた経験を持つ方や、部活動で上下関係を厳しく教え込まれた経験を持つ方もいることでしょう。ですが、現代の学生たちが育った環境はまったく状況が異なっています。兄弟姉妹も少なく、親は共働きで接する時間が少なく、祖父母には一人っ子として可愛がられて育ち、家庭でも学校の中でも人間関係を学ぶ機会が少なくなっています。子どもどうしでも対面ではなく、SNSを通じて相手のことをあまり考えずに行き当たりばったりで発言をしたり、後先を考えず画像や動画をアップしたりするのが現代の学生の姿です。ですが、社会人になれば、いかにITが普及した時代でも、職場の同僚や上司、取引先や顧客との対応力が求められます。子どもの頃や学生時代に人間関係の基本が身についていないまま、社会人になってしまうので、職場でも人間関係が構築できずに仕事が続けられない新人や問題行動を起こす新人が増えてしまうのです。対人関係の基本を教えずに子どもが育つ時代だからこそ、社会人として、人間として当たり前のことから指導していかなければなりません。「おはようございます」・「宜しくお願いします」・「ありがとうございます」・「お世話になります・「はい、かしこまりました」・「申し訳ありません」・「お疲れさまでした」という極めて基本的なアクションの体験をさせることをプログラムに盛り込むだけでも、社会人として立派に成長していくスタートラインになります。

社会人として成長するための4つの柱

プログラムを構成するうえで、重点を置きたい4つの柱があります。それは以下の4つです。

  • 第一に一般素養や社会常識を身に着けること。
  • 第二に人間関係能力を養うこと。
  • 第三に仕事や会社での基本知識をマスターすること。
  • 第四に実際に発揮するための能力をつけること。

この4つの柱が、社会人として新人が成長するための条件となります。

研修後に目指すべき姿の10のルール

プログラムを一通り実践することで、新入社員に身に着けて欲しいのは以下の10のルールであり、これが自然とできるように成長できることが理想です。第一にボソボソ声は禁止で、挨拶にはじまり、自分の意見はハキハキとはっきり伝えられるようになることです。第二に質問には2秒以内に挙手で答えることで、顧客対応や電話対応においても2秒の沈黙は避けなければなりません。第三に3歩以上は早足で対応する気持ちを持つことで、迅速な対応を心がけます。第四に「失礼します」・「どうぞ」といった基本フレーズを当然の習慣にしましょう。第五に言動や行動について遠慮なく注意し合える人間関係と意識を養成することです。今の時代は子どもの頃に注意してくれる人もいないので、職場で上司や先輩、取引先などから一言言われるだけで直ぐに辞めるという短絡的で安易な解決法を求める人が多いので、なぜ注意するのか、注意することの意味も理解させなければなりません。第六に素直さと謙虚さを常に持てるようにすることが必要で、常に自分を正当化するような傲慢さやわがままな態度を改めてもらう必要もあります。第七に5分前開始を徹底し、遅れてきた者を待たない姿勢を持つことで、社会人として求められる厳しいルールを習得させます。第八にマイナス思考の発言は禁止することで、仕事へのモチベーション低下はもちろん、職場のチームワークや取引先や顧客との信頼関係を乱すリスクを軽減させましょう。第九に暗い表情はしないことも大切で、ネガティブな発言はもちろん、ネガティブな表情も場を乱したり、取引先や顧客に不快感や不安を生じさせたりすることを理解させます。第十に自分も仲間も絶えず工夫や改善を続けること、常に学ぶ姿勢を持つことを習得してもらいましょう。

4つの柱を基に10の姿を目指すプログラムの6つのポイント

第一に社会人として成長するための条件を理解させましょう。新入社員は将来を期待される未熟な存在であることを認識してもらい、成長することが求められていることを理解してもらいます。ビジネスパーソンとして成長するためのには何をどうすればいいのか、課題を明確に持ってもらうことが大切です。

第二に礼儀を科学することがポイントになります。友達親子や祖父母に甘やかされて育つ世代が増え、礼儀や礼節を学ぶ機会もなく、むしろ軽んじて育ってきてしまった世代に対して、挨拶ができる・しっかり返事ができる・ルールや約束の時間を守ってキビキビとした行動ができることが、いかに重要であるかを学んでもらいます。

第三に上司の役割を理解してもらうことも、外せないポイントです。ビジネスパーソンとして成長するうえで、欠かせない存在になるのが上司です。上司は部下に仕事を与えて成長への機会を作ってくれる存在であり、部下が憎くて指導したり、叱責したりするわけではありません。上司の役割を理解し、上司とかかわるうえでの心構えを習得させましょう。

第四に要領やけじめについて理解を深めることも大切です。けじめを持って仕事をすることは自分に責任を持つことを意味しています。仕事は自分が決めた目標に対して、自分の責任で行っていくことであり、社会ではけじめのない人間は責任能力も乏しいとみなされることを理解してもらいましょう。

第五に仕事の受け方や進め方をマスターすることも欠かせません。仕事を上手くこなしていくうえで大切になるのは、人間関係に関する自信です。今の世代はパソコンとは上手く関係が作れても、相手が人だとどう対応していいか分からない新入社員が増えているため、仕事の受け方と進め方、報告・連絡・相談の重要性などをしっかりと指導しましょう。

第六に対面での接客対応や電話対応トレーニングを徹底することも求められています。現代の新人が不安に感じている代表的なものが、実はお客様対応や電話の対応です。今の時代は家庭でお客様にお茶を出すという機会も少なく、家庭に固定電話もなく、親がかかってくる電話に対して応対する様子を見聞きする機会すらなくなっています。電話での最初の一言くらい知っているだろう、丁寧な言葉使いが必要なことくらい知っているだろうと思わず、基本から徹底していきましょう。



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