新入社員に与えるべき仕事とは何か

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2016年1月28日(木)

新入社員に与えるべき仕事とは何か

長い学生生活が終わり、新社会人として気持ちも新たに、仕事を頑張り早く一人前になるぞ、と考えていたのに、いざ入社してみると待っていたのは雑用ばかりで、こんなことをするために自分はこの会社に入ったわけじゃない、と感じたことがある人が多いのではないでしょうか。

今回は、学生と社会人との意識・行動の違いを知った上で、新入社員が持つべき心構え、学生から立派な社会人に成長させるために必要な新人教育とは何か、会社が今求めている力とは何か、そして教育係の必要性を述べて行きます。そして最後に、基本的な新入社員教育後に、どのような仕事を新入社員に与えるべきか、その仕事を与えることによって新入社員はどのような力を身に付けられるのか、新入社員教育の重要性や会社に与える影響を解説していきます。

新入社員が持つべき心構え

まず、質問です。学生と社会人の違いは何でしょうか。簡単なようで、いざ説明するとなると、どう説明したらよいのか、と思われる方も多いと思います。

一番大きな違いは報酬です。学生はお金(授業料)を払って授業を受けていました。社会人は労働の対価としてお金(給与)をもらう立場になります。つまり、会社(社会)に対して貢献する義務が生じてきます。

評価も、学生はテストの点数等であり、それに応じた優・良・可で表され評価の基準がわかりやすいと言えます。それに対し、社会人は仕事の成果で決まり、単純に数値化できるようなものがありません。

また人間関係も、学生は同年代の付き合いが多いし、嫌いな人とは付き合わなくても良いのに対し、社会人はさまざまな年代の人と関わらなければならず、人間関係も好き嫌いで選べません。

時間という切り口で考えても、学生は比較的自由になる時間が多いし、多少時間に対して寛大に扱われていたのに対し、社会人は自由になる時間は少なく、仕事の納期は厳守するのが当たり前となります。

いかがでしょうか。学生と社会人との違いはたくさんあり、そのどれもが大きく異なります。このため、学生気分のまま社会人になると、甘い気持ちのまま大人の社会に飛び込むことになるので、最悪の場合は会社を辞めなくてはならないことになります。学生と社会人の違いをしっかりと認識しておかないと、出発点からつまずいてしまうかもしれません。新入社員として明日から会社(社会)で活躍できるようにする教育、その差を埋める役割をするのが新入社員教育なのです。

新人教育と教育係

新人教育、または新入社員研修とは、企業が行う階層別研修のうち、新入社員に対して実施される研修のことで、大きく分けると、入社前研修と入社後研修に別れます。

入社前研修は、内定者に対し、社会人としての基礎知識を通信教育等で実施する例が多いと言えます。内容は、その会社の業界によって様々です。

それに対し、入社後研修(一般的にはこちらを新入社員研修とする企業が多い)は、文字通り、入社後すぐに実施され、学生から社会人になることを目的に、会社の組織で職務・業務を遂行する上で必要な知識、スキル、ビジネスマナーなどの基本を身につけるために行われます。

研修形式は、集合研修(社内・社外)、実施研修等があります。会社によっては、外部の研修機関に出向き、そこで他の会社の人たちと合同で研修を受けるケースもあります。

期間、内容は企業によって異なります。長いところでは、入社5年以上の社員に「教育係」という仕事を与えられ、新入社員または入社3年未満の社員に対し、OJT(On-The-Job Training)形式で1年間実施するところもあります。

この「教育係」という仕事ですが、会社としてはOJTによって新入社員を教育するという意図だけでなく、同時に入社5年以上の「教育係」の社員にも、人を指導するということを学習して欲しいという意図もあるのです。「教育係」を経験した社員は、将来、主任、係長、課長と昇進し、部下を持つ立場になった時に、その経験が部下を指導する時に役に立つようにと考えて実施しているのです。こうした経験を「教育係」の時にしておかないと、部下を持った時に、どのように部下を指導したらよいのか迷うことが多いのです。

「教育係」を経験すると、担当する新入社員は、大きく分けて3つのグループに別れることがわかります。(1)やる気十分で教えたことをどんどんこなすタイプ、(2)指示待ちタイプ、(3)ただ参加しているだけの無気力タイプです。

(1)のタイプは全く問題ありません。(2)のタイプもどんどん指示を出してやってもらいましょう。(1)のタイプに変化するかもしれませんから。

問題は(3)のタイプです。(3)のタイプをやる気のあるタイプに変えられるのは、やる気のある「教育係」だけです。指導に創意工夫が必要になります。この創意工夫をする課程で、管理職の役割の一つである「部下の教育、指導」の能力が養われるのです。

どのような仕事を新入社員へ与えるべきか

さて、具体的に新入社員にはどのような仕事を与えるべきなのでしょうか。

新入社員はやる気がある状態で入社してきます。通常の仕事の中にも、データの入力、書類のコピー、書類のファイル等、新入社員にとって、「雑用」「雑務」と感じる仕事もあります。しかし、すべての仕事はそれぞれ意味があり、どんな仕事も決して「雑用」でも「雑務」でもないのです。それを決定するのは、その仕事をする人間なのです。

例えば、データの入力の仕事も、実際に個々のデータを入力する課程で、仕事のプロセスが見えてくるのです。メーカーで商品、材料の入庫の仕事を例に取ってみましょう。入力の仕事により、同じ商品、材料が同じ月に3回にわたって、毎月10日、20日、30日に納入されていると気づきます。なぜ、3回にわたって納入されているのでしょうか。必ず意味があるはずなのです。もしその理由が明確なものがなく、ただ単に分納しているだけで、30日に入荷される材料が月末の在庫金額をただ単に増大されているだけのものだとしたら、月末締めの30日に納品してもらうのではなく、翌月の1日に納品してもらうことで、その分の在庫金額が削減できるかもしれないのです。

このように全ての仕事は意味があるのです。ですから、新入社員には、仕事全体がわかるような簡単な仕事からやってもらうという、従来から行われている考え方を変える必要は全くないのです。ですから、新入社員にどんな仕事をやってもらおうかと悩む必要な全くなく、どのような仕事にも意味があるという信念をもってやってもらいましょう。



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