中堅社員を育成するときのポイント

カテゴリ:人材育成

2017年11月11日(土)

中堅社員を育成するときのポイント

将来企業を支える立場となる中堅社員には、管理職を目指した教育を行う必要があります。では、中堅社員とはどのような立場を指し、どういった育成を行うのが望ましいのでしょうか?中堅社員とは何か、またその育成方法について配慮したいポイントなどを解説します。

中堅社員は管理職と新人の間

中堅社員は、管理職の補佐を行い、新人や若手社員を指導する立場にあります。一般的に、入社して6~10年ほどの社員が中堅層にあたり、上司と部下の間に立ち現場で指導するポジションです。また、入社後3年ほどの業務経験があり、役職に就くまでが中堅社員という定義もあり、はっきりと立場が決められているものではありません。

しかし職場では中核となる存在ですから、ますますの活躍が期待されている立場ではあります。企業側からすれば即戦力として活躍を望んでいますが、一方で本人たちはそれほど目立つことを望まず、堅実に働きたいと考えているケースが少なくありません。

現代の中堅社員とは?

現在中堅社員と呼ばれる人たちは、大学卒業後に入社した30代くらいの世代で、当時は就職氷河期と言われた頃でした。そのため絶対数は他の世代よりも少なく、しかし就職戦線を勝ち抜いた、一般的には優秀であり学習意欲も高い人たちという傾向があります。

しかし彼らは管理職候補として育成される立場にありながらそれを望まず、同時に部下を育てる意欲も少ない傾向が多くなっているのです。自分が責任をとることや世間から注目され目立つことを避け、より安定して無理なく働くことを強く願う人が多いという状況になっています。とはいっても、中堅社員は優秀でありながら少数なため、早期に育成をしなければ将来のマネジメントに影響が出てくる可能性があります。

自分の立場を把握させ殻を破らせる

中堅社員は業務の実践経験は増えていますが、そのまま新人時代のやり方を続けると自己流のスキルが積み重なり、基礎が固まっていないことになります。そのため、まずは自分が実務経験を経た中堅社員であるという立場を把握し自覚させ、仕事の取組みを改めて確認し、管理職に育てるに向け能力に偏りがない状態をつくることが必要です。

また、中堅社員の役割とはどういうものか自分の仕事を照らし合わせて自覚させ、再確認をすることで、入社から培った枠組みを一度壊し、新たな仕事や役割に向けてやる気を引き出すことがポイントになります。特に中堅社員は仕事上で大きな変化が起こりにくく、日々の成長のためにも学習が必要な立場です。見逃しやすい小さな変化をとらえて学習の機会を設け、実践から成功を導くことで、継続的にこの一連の流れから達成感や充実感を得られるでしょう。すると中堅社員の成長につながり将来の管理職としても期待が持てるようになります。

キャリア展望を示す

新人や若手社員の頃は目の前にある仕事をきちんとこなしていくことが成長の第一歩でしたが、中堅社員になるとその先まで見据えた行動が必要です。そのためには中堅社員自身がこれから先どのようにキャリアを積んでいくのかを知っておくことも育成のポイントになります。

実は世の中の多くの中堅社員が自分のキャリア展望についてよく理解しておらず、社内の資格や階級などの制度については認識していても、そこへたどり着く方法を知らないことが多いのです。中堅社員は企業の主力となる存在で、上司と部下の間に立って調整・育成する立場でありながら、個人の業績も高く維持することが求められていると自覚させることも、キャリアを積むための方法です。

キャリアにつながるチャンスを提案する

中堅社員がリーダーや上司となっていくためには、その道筋を知っていることに加えてキャリアにつながるチャンスがあることもポイントです。そのためにはステップアップのためのステージを上司が用意し提案することも、中堅社員のやる気ときっかけ作りに役立ちます。

その際上司はひとりひとりの状況や技能を把握し、それぞれに応じた仕事内容・担当する後輩などの要素をより効果的に振り分けることが必要です。また中堅社員には仕事内容の再確認に加え、自分の殻を破るためにも後輩育成の指導を任せ、上司がそれをうまくフォローしていくことも大切です。

中堅社員の立場を理解し育成につなげよう

企業の中堅社員をいかに成長させるかが将来の管理職となる人材の確保につながるため、上司は中堅社員が成長できるための知識や環境を提供する必要があります。具体的な内容をまとめると次のようになります。

  • 管理職と新人の間の立場にある中堅社員
  • 現代の中堅社員は優秀なものの無理のない仕事を望む
  • 育成のためには自分の立場を知り、殻を破らせる
  • 社内の資格や階級をアップするにはどうすればいいかを認識させる
  • キャリアにつながる仕事を上司が提案する

このようなポイントを知り、上司は中堅社員に配慮しつつ働きかけることで育成に繋げることができるでしょう。



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