部下の目標設定は「SMART」を意識させる

カテゴリ:マネジメント

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2018年1月5日(金)

部下の目標設定は「SMART」を意識させる

仕事を進める上で、ただ何気なく日々の業務をこなしているだけでは、思うような成果に繋がらないことも少なくありません。何の目的もなく業務を消化するだけであればメリハリもつかず、売上アップや成果目標、やりがいなどを考えなくなってしまうでしょう。

そこで、部下が扱う業務には目標設定をしてみましょう。その時に役立つのが「SMART」です。SMARTとは仕事を進める上でポイントとなる単語の頭文字をとった言葉です。ではそれぞれの単語について解説いたします。

モチベーションアップに目標は必要

社員として長期的に企業で仕事をする際には、何らかの目的がなければモチベーションを維持して働くことは難しいでしょう。そこで上司は部下に対し目標設定をすることが必要です。すると漠然と業務をこなしていた時には見落としていた、効率よい仕事の進め方や業務上の無駄の省き方などの取捨選択ができるようになります。

しかし、忙しくて目標を立てることなど難しいし、部下と上司が一緒になって定期的に目標を立てることは面倒だと感じるかもしれません。ところが、忙しいほど目標を立て仕事を進めた方が効率アップに繋がるだけでなく、同時に達成感も得られます。また、上司が部下と共に考えた目標が達成された時は、一緒に充実感も体験できるのです。

目標づくりのポイントは「SMART」

よくモチベーションアップの方法として、「SMART」をポイントとした目標づくりがあげられます。この「SMART」とは具体的(Specific)・測定できる(Measurable)・達成可能(Achievable)・関係がある(Related)・期限のある(Time-bound)という意味の英単語の頭文字をとったものですが、これらはあくまで一例で、その他の意味の単語を使って説明されることもあります。

具体的(Specific)で測定できる(Measurable)目標にする

せっかく目標を立てても、それがまるで企業理念のような抽象的なものでは、到達点がはっきり分かりにくいものです。そのため、目標は数字などを使い具体的なものにしましょう。特に数値化は測定しやすく、あとどれだけ頑張れば目標までたどりつけるのかという道筋も見えやすいため、今現在の到達地点もよく分かります。例えば今月の売上目標を設定するといった方法です。

達成可能な(Achievable)目標を設定する

高い目標を立てた方が達成時に大きな充実感を得られても、達成の可能性が低く、逆に低過ぎる目標はモチベーションが上がらず、せっかく立てた目標が無駄になってしまいます。目標は手の届く達成可能な位置に設定することが大切なのです。もし部下の技能では達成が難しいと感じる時は、目標の高さを調整するようにアドバイスしましょう。

また、特に頑張らなくても達成できてしまう目標も意味がありません。これらのことから、部下が目標を設定する時には上司のアドバイスが必要と言えます。

組織の目標に関係があり(Related)期限のある(Time-bound)目標を立てる

目標を立てることにより、仕事が効率よく進み、かつ判断力がつくと期待されますが、目標は組織に関することでなくてはなりません。個人的に目標を立て、それが達成出来たとしても、結果として企業のためになることでなければ不適切な目標になってしまいます。

具体的な目標を決めると個人的な内容になることもあるため、本人では判断が難しい目標については上司がチェックし、適切か否かを判断することも必要です。

また、設定目標はゴールまで行うものよりも、一定の期限を定め、そこに向かって取り組める内容にしましょう。いくら具体的で取り組みやすい目標であっても、期限が決まってなければ、ついルーズになりモチベーションが低くなるものです。期限の設定に悩む場合は、次回の目標を相談する日にちを決め、そこへ向かって目標達成ができるように取り組ませます。その期限は大体3か月程度先だと気持ちが緩まずに目標に取り組めるでしょう。

「SMART」を大切にした目標を立てさせよう

部下に仕事に対しメリハリある取り組みをしてほしいと考える時には、目標設定をさせることがポイントです。そしてその目標は「SMART」のポイントを押さえた内容にしましょう。この「SMART」とは次のような言葉の意味があります。

  • Specific:具体的な目標にする
  • Measurable:測定できる目標にする
  • Achievable:達成可能な目標を決める
  • Related:組織に関係のある目標である
  • Time-bound:目標達成までに期限が定められている

また、上司が部下に目標を立ててもらう上で気を付けるポイントは、目標を押し付けるのではなく部下が自主的に考えやすいようにすることです。自ら考えた目標であれば、努力して達成しようとする気持ちが強くなりやすいことから、仕事に対し自ら努力しようとする姿勢になるはずです。


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