若手社員のモチベーション維持・向上に効果的なアプローチ法や職場環境の作り方
2025年12月17日(水)

「せっかく採用した若手社員がすぐに辞めてしまう…」「研修を実施してもモチベーションが上がらない…」と悩んでいませんか?
優秀な若手社員の確保は、企業の成長にとって不可欠です。しかし、Z世代やミレニアル世代といった現代の若手社員のモチベーション維持・向上は、従来の方法では難しくなってきています。だからこそ、価値観やニーズを理解し、効果的な研修や働きがいのある職場環境づくりが重要となるのです。
そこで本記事では、モチベーションが低下する主な原因、若手社員のモチベーションを理解するためのポイントから、効果的なアプローチ法、モチベーションを維持させる職場環境の作り方まで網羅的に解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
- モチベーションが低下する主な原因とは
- 若手社員のモチベーションを理解するための3つのポイント
- モチベーションが低い若手社員への効果的なアプローチ法
- 普段から積極的にコミュニケーションを取る
- 面談で本音を引き出し、課題を明確にする
- 目的・目標を押し付けない
- 内発的・外発的動機づけを行う
- キャリアプランを共に描き、将来への希望を育む
- 責任のあるタスクに挑戦させる
- 適切な評価と称賛で、貢献を実感させる
- スキルアップの機会を提供し、成長意欲を高める
- フィードバックなどで成長を支援する
- モチベーションを維持させる職場環境の作り方
- 若手社員のモチベーションアップにおすすめの研修
- モチベーション向上で活躍できる若手社員を育成しましょう
モチベーションが低下する主な原因とは
若手社員のモチベーション低下の主な原因がありますが、主に挙げられる原因をご紹介します。
仕事のマンネリ化
仕事のマンネリ化は、若手社員のモチベーションを低下させる一因です。日々同じ業務の繰り返しにより、新鮮味が失われ、仕事への熱意が衰えてしまいます。
目標達成感や新しい発見がない状況が続くと、仕事への興味を失い、やる気がなくなってしまうのです。
成長実感や貢献できている感覚がない
成長実感がない、自己の貢献を感じられないといった場合にもモチベーションは著しく低下します。この問題は、目に見える形で自らの成果が評価されず、自身の業務が組織にどのような影響を与えているかを理解できない状態に起因することが多いです。
また、スキルアップの機会が得られなかったり、目標達成が難しいと感じたりする場合も、モチベーションを維持することは困難です。
承認欲求が満たされない
若手社員がモチベーションを低下させる要因のひとつに、「承認欲求が満たされない」ことが挙げられます。
人間は誰しも、自分の行動が認められたいという承認欲求を持っていますし、若手社員は仕事での成功や成果を認められ、評価されることを望んでいます。適切な承認がなければ、自己価値を疑問視し、やる気を失うことがあるでしょう。
職場の人間関係への不満
職場の人間関係への不満は、若手社員のモチベーションに大きく関わります。対人関係のストレスは、仕事への意欲低下を招くことが多く、特に新入社員などは社会人としての経験が浅いため、人間関係での悩みを抱えやすいです。
上司とのコミュニケーション不足、同僚間の競争や孤立、認知不足によるグループ内の不均衡などが主な原因として挙げられます。
コミュニケーションの減少
モチベーションを低下させる要素の一つにコミュニケーションの減少があります。オフィス内の対話が少なくなると、社員間での情報共有が不十分になりがちで、これは社員が孤立感や疎外感を感じる原因となります。
また、フィードバックの機会の喪失は自己成長への意欲を削ぎ、仕事における不満や不安が溜まることでモチベーションの低下を招きます。
若手社員のモチベーションを理解するための3つのポイント
ここでは、若手社員のモチベーションを理解するためのポイントを3つご紹介します。
①世代特性を知り効果的なコミュニケーションを築く
若手社員のモチベーション向上において、世代特性を理解したコミュニケーションは不可欠です。特に、Z世代とミレニアル世代では、価値観や情報収集方法、コミュニケーションスタイルに違いが見られます。
Z世代はデジタルネイティブであり、SNSやオンラインツールを駆使したコミュニケーションを好みます。一方、ミレニアル世代は、より対面でのコミュニケーションやフィードバックを重視する傾向があります。
効果的なコミュニケーションを築くためには、それぞれの世代の特徴を踏まえたアプローチが必要です。Z世代には、簡潔で分かりやすい情報提供や、迅速なレスポンスを心がけましょう。また、オンラインツールを活用した双方向的なコミュニケーションも有効です。
ミレニアル世代には、丁寧な説明や個々の意見を尊重した対話を通して、信頼関係を構築することが重要です。定期的な面談や、非公式なコミュニケーションの機会を設けることも効果的です。
②多様な価値観を受け入れ個々のニーズに応える
現代の若手社員は、多様な価値観を持つ世代です。仕事への価値観、キャリアプラン、ワークライフバランスへの意識など、個々のニーズは千差万別。そのため、画一的なアプローチではなく、個々の状況や希望を理解し、柔軟に対応することが重要になります。
例えば、キャリアプランに関しては、個々の強みや興味、将来のビジョンを踏まえた上で、具体的な目標設定やキャリアパスを一緒に考える支援が必要です。また、ワークライフバランスについても、柔軟な勤務時間制度やリモートワークの導入など、個々の状況に合わせた対応が求められます。
さらに、成長意欲を高めるためには、スキルアップのための研修機会の提供や、挑戦できる環境の整備も重要です。
③若手社員の心理を読み解き、共感力を高める
若手社員のモチベーション低下は、仕事内容への不満や人間関係のトラブル、キャリアへの不安など、様々な要因が複雑に絡み合っていることが少なくありません。若手社員の心理を読み解き、真のニーズを理解するためには共感力と傾聴力が不可欠です。
そこで、定期的な面談を通して、仕事への悩みや不安、キャリアに関する希望などを丁寧に聞き取る必要があります。その際、一方的に指示を出すのではなく、意見を尊重し、共感する姿勢を示すことが重要です。
また、上司や先輩社員との良好な人間関係を築くことも、モチベーション維持に大きく影響します。相談しやすい雰囲気づくりや、メンター制度の導入なども有効な手段と言えるでしょう。
個々のニーズに応じたモチベーション向上の重要性
社員一人ひとりが持つ独自のニーズに対応することは、モチベーション維持と向上において極めて重要です。仕事への熱意や責任感は、個々の価値観や目標、期待に深く根ざしています。
そのため、単一のアプローチではなく、多様なニーズを理解し、それぞれの社員に合わせた方法を取ることで、真に効果的な人材育成が実現できるでしょう。
モチベーションが低い若手社員への効果的なアプローチ法
ここからは、モチベーションが低い若手社員への効果的なアプローチ法をご紹介していきます。
普段から積極的にコミュニケーションを取る
若手社員のモチベーションを維持し向上させるためには、普段から積極的なコミュニケーションが重要です。日頃からのオープンな対話は関係を強化し、社員が仕事について感じていることや抱えている問題を表面化させる機会を作ります。
また、気軽に意見や感想を共有できる環境を整えることで、社員が所属感や安心感を持ちながら働けるようになります。
面談で本音を引き出し、課題を明確にする
モチベーションの低下は、表面的な原因だけでは判断できません。まずは、個別の面談を実施し、若手社員の本音を引き出すことが重要です。
普段の業務の様子や職場環境への不満、キャリアに関する不安などを丁寧に聞き取り、問題点の根本原因を明らかにしましょう。
傾聴する姿勢を忘れず、共感的な言葉で応じることで、社員は安心して本心を語ってくれるでしょう。 面談を通して得られた情報は、今後のモチベーション向上策を立案する上で貴重なデータとなります。
目的・目標を押し付けない
若手社員に目的や目標を押し付けることは、自律性の欠如やモチベーションの低下を招きかねません。重要なのは、若手社員が自らの業務に意味や価値を見出し、自分で目標を設定し、達成に向けて動くことを支援することです。
これには個々の興味や強み、キャリアプランを理解し、その上で柔軟な目標設定を促すことが求められます。
内発的・外発的動機づけを行う
若手社員への効果的なアプローチで重要なのが、内発的および外発的動機づけの理解と活用です。
内発的動機づけは、個人の興味や楽しみ、自己実現の欲求に基づくものです。たとえば、新しいプロジェクトへの参加や、やりがいのある仕事を通じて、社員自身が内面から感じるやる気を引き出します。
対照的に外発的動機づけは、昇進や報酬といった外的報酬によって促されるものです。人事担当者は、これらの動機づけの要素をバランスよく組み合わせて社員をサポートすることで、モチベーションを高めることができます。
キャリアプランを共に描き、将来への希望を育む
若手社員は、自身の将来像やキャリアパスについて不安を抱えている場合があります。 面談で得られた情報や、社員の能力・適性などを踏まえ、キャリアプランを共に考え、将来への希望を育む支援を行いましょう。
具体的な目標設定や、スキルアップのためのロードマップを示すことで、モチベーション向上に繋げることが期待できます。 定期的な面談を通して、キャリアプランの見直しや修正を行い、常に社員の成長をサポートすることが重要です。
責任のあるタスクに挑戦させる
若手社員にとって責任のあるタスクに挑戦する機会は大きな意義を持ちます。それは、自己効力感を高め、実務能力を向上させるだけでなく、自分の仕事が組織にとって必要不可欠であることを実感させる効果があります。
このプロセスを通じて、社員は自らの職務における重要性や、達成した際の満足感を感じることができるでしょう。
ただし、適切なサポートやフォローアップを欠くと、逆にストレスや挫折感を与えるリスクもありますので、責任あるタスクの与え方には注意が必要です。
適切な評価と称賛で、貢献を実感させる
若手社員が自らの貢献を実感できるよう、適切な評価と称賛は不可欠です。成果や努力を適切に評価し、具体的な言葉で称賛することで、若手社員は自身の貢献を実感し、モチベーションを高めることができます。
単なる数字の評価だけでなく、具体的な行動や姿勢を評価し、フィードバックすることがより効果的。
また、小さな成功体験を積み重ねることで自信と達成感を育み、さらなる成長へと繋げることが可能です。定期的な評価制度の運用や、上司からの適切なフィードバック体制の構築を重視しましょう。
スキルアップの機会を提供し、成長意欲を高める
若手社員の成長意欲を高めるためには、スキルアップのための機会を提供することが欠かせません。外部研修への参加支援や、資格取得のための費用補助、OJTやメンター制度の導入など様々な方法が考えられます。
社員の希望やキャリアプランを考慮した研修内容を選択し、成長を実感できる機会を設けることが重要です。研修後には習得したスキルを活かせる業務への配置転換なども検討することで、更なるモチベーション向上に繋がります。
フィードバックなどで成長を支援する
若手社員が持続的に成長できるよう支援するため、フィードバックの重要性は非常に高いです。フィードバックは、ポジティブな側面の強調、具体的な改善点の提案、そして継続的なサポートを通じて行われるべきです。
これにより社員は自分の強みを認識し、挑戦する価値があると感じることができます。また、適切なフィードバックは、仕事の遂行において彼らが直面する困難を乗り越えるための自信となり、自己効力感を高めます。
したがって、若手社員に対しては定期的なフィードバックを提供し、成長を継続的に支援していくことが、モチベーションの維持と向上に繋がるのです。
モチベーションを維持させる職場環境の作り方
研修は若手社員のスキルアップに不可欠ですが、モチベーション維持には、働きがいのある職場環境づくりが欠かせません。
研修で得た知識やスキルを実践し、成長を実感できる環境こそが、定着率向上、ひいては企業の成長に繋がります。ここではモチベーションを維持させる職場環境の作り方を見ていきましょう。
働きがいのある環境づくり
社員のモチベーション維持に不可欠な「働きがいのある環境」を構築するためには、まず仕事自体に興味を持てるものであることが重要です。また、社員が自己実現を感じられる機会を提供することで、内発的な動機づけを促し、持続可能なモチベーションを支えます。
さらに、社員が自分の業務が会社の目標にどのように貢献しているかを理解し、その成果を認識できるよう明確なフィードバックが必要です。最終的には、仕事の意義や達成感を感じられる環境が社員のモチベーションを高める鍵となります。
プレゼンテーションスキルを伸ばす研修
心理的安全性の確保は、若手社員が意見を自由に表現し、失敗を恐れずに挑戦できる環境を作ることです。これにより、社員は学習意欲を高め、組織全体のイノベーションと生産性の向上に貢献することができます。
具体的な対策としては、失敗を責めない風土の醸成、オープンなコミュニケーションの促進、多様性を尊重する姿勢が挙げられます。これにより、社員が互いへの信頼感を築き、積極的にチャレンジする意欲を持続させることが期待されます。
また、上司や人事担当者への相談がしやすい環境を作ることで、社員の不安や悩みを解消します。匿名での意見箱設置なども効果的です。
さらに、職場におけるハラスメントを防止するための研修や対策を徹底することで、安全で安心できる職場環境が整うでしょう。
公平な評価基準の設定と待遇改善
モチベーションを維持するためには、公平な評価基準の設定と待遇改善が必要です。若手社員が自分の成果とそれに対する評価・報酬の関連性を正しく認識できるように明瞭かつ一貫した評価システムを整えることが重要です。
評価基準は、具体的かつ測定可能で、個々の役割や目標達成に直結していなければなりません。また、評価結果に応じた適切な待遇改善を行うことで、社員の労働に対する満足度を高めることができます。
これによって、社員一人ひとりが自らの貢献を公正に評価されていると感じ、モチベーションの向上につながります。
ワークライフバランスの推進
過度な労働や、プライベートとの両立が難しい状況は、心身の健康を損ない、モチベーション低下に繋がります。そのため、ワークライフバランスの推進は離職防止に不可欠です。
柔軟な勤務時間制度の導入、休暇取得の推奨、有給休暇の取得促進、福利厚生の充実など、社員が働きやすい環境づくりに取り組む必要があります。
また、健康診断の受診を促したり、メンタルヘルスケアへのアクセスを提供するなど、社員の健康管理にも配慮することが重要です。
チームで達成感を共有する仕組みづくり
チームで達成感を共有する仕組みを作ることは、社員のモチベーションを高める上で非常に重要です。この仕組みを作る際には、目標の明確化、進捗の可視化、成功体験の共有が鍵となります。
目標を具体的に設定し、チーム全員でその目標達成を目指します。進捗は定期的に共有し、達成への道のりが見えるようにすることで、チームメンバーの貢献意識を高めます。
最終的に目標を達成した際は、その成功体験をチームみんなで共有し祝福することで、連帯感と充実感を育み、今後の活動に向けた新たなモチベーションにつなげることができるでしょう。
若手社員のモチベーションアップにおすすめの研修
最後に、若手社員のモチベーションアップにおすすめの研修形式をご紹介します。
実践型研修でスキルアップと成長を実感させる
実践型研修は、若手社員のスキルアップと成長実感を促す有効な手段です。この研修では、実際の業務に即した課題に取り組ませることで、理論だけでなく実務能力の向上を図ります。
参加者は仕事の現場で直面するような問題解決を体験し、その過程で必要なスキルを自然と習得します。また、実践を通じて得た経験や知識が自信に繋がり、働く意欲や自己成長へのモチベーションの向上にもつながります。
対話や協働を重視した内容は、社内コミュニケーション能力を高める副産物としても非常に価値があります。
課題解決型研修で主体的な学びを促進
課題解決型研修では、若手社員が主体的に問題を発見し、解決策を考案するプロセスを通じて学びが促進されます。このアプローチは、単に知識を伝授するのではなく、実践的なスキルと問題解決能力の向上を目指しています。
従来の一方的な講義形式と異なり、参加者自らが積極的に思考し議論することで、深い理解と実践への応用力を養成することが可能です。また、自己の行動や決断が即座に結果として反映されるため、自発的な学びとモチベーションの向上に直結します。
モチベーション向上で活躍できる若手社員を育成しましょう
人材育成において、若手社員のモチベーション維持は不可欠です。モチベーション低下に対応するためには、個々の若手社員の価値観や心理に寄り添い、内発的な動機づけを促進するアプローチが効果的です。
実践型、課題解決型といった学習スタイルの導入が効果的で、研修の効果を最大限に引き出すためには、明確な目標設定と効果測定、そして継続的なフォローアップが不可欠です。適切な研修を導入し、若手社員の成長を実感させ、活躍できる人材を育成しましょう。
この記事の監修者
株式会社社員教育研究所 編集部
1967年に設立した老舗の社員研修会社。自社で研修施設も保有し、新入社員から経営者まで50年以上教育を行ってきた実績がある。30万以上の修了生を輩出している管理者養成基礎コースは2021年3月に1000期を迎え、今もなお愛され続けている。この他にも様々なお客様からのご要望にお応えできるよう、オンライン研修やカスタマイズ研修、英会話、子供の教育など様々な形で研修を展開している。









