管理職が部下育成で注意すべきことは?指導力を高めるポイント

カテゴリ:人材育成

2021年12月24日(金)

管理職が部下育成で注意すべきことは?指導力を高めるポイントや研修

企業にとって、新入社員や若手社員などの人材育成は、常に求められる大きな課題です。しかし、部下指導を行うべき管理者が指導力不足となると人材が育たず、組織力の低下を招く可能性も。そこで今回は、管理職が陥りやすい部下教育における課題や注意点、効果的に部下育成のための指導力を高めるポイントなどについて解説します。合わせて、指導力を高められるおすすめの管理職研修などもご紹介しておりますので、導入検討も含め、ぜひご覧ください。

管理職が陥りやすい部下育成の課題

●部下に自分の考えを押しつけてしまう

“決めつけ”や“押しつけ”は、部下との信頼関係を壊す可能性があるため、自分の態度の現状を振り返る必要があります。
たとえば、部下の教育に当たる場面。上司が自らの正しさを信じて疑わず、上から目線で指示や指導を行っているケースは少なくありません。部下としては、反論や伝えた理由があってもなかなか口に出せない状況です。もしも上司の考え方に誤りがあったなら、部下からの信頼を失う結果となるでしょう。
なお、部下が意見できなくなる原因は、上司の態度によるところが大きいとも言えます。相手の話を途中で遮る、話しかけにくい雰囲気を出すなど。普段のコミュニケーションでこうした状況が続いていれば、部下も「困ったことがあるから相談をしよう」とはなりません。そして、誤った指導を受けた場合にも、上司の誤りに意見するのではなく、黙って受け流すという非建設的な態度になってしまいます。

●部下に仕事を任せない

管理職がマネジメントに専念できていないことが原因で、部下の成長が遅れている可能性を考えてみましょう。
たとえば、まだ新しい部署などの場合、マネージャーがプレイヤーを兼任しているケースも少なくありません。もしくは、人事異動直後で上司がプレイヤーからマネージャーへ切り替わる途中というケースもあるでしょう。その人のスキル次第ではありますが、プレイングマネージャーには優れたマネジメント力とバランス感覚が求められ、容易にこなせるものではありません。結果として、マネジメントに費やすリソースが不足しがちになります。
マネジメントの役割が疎かになると、部下の成長が遅くなるのは当然です。とくに上司が自ら現場で腕を振るい続けていると、部下はサポート役に徹することになります。簡単な仕事ばかりを任されていると「自分は期待されていないんだ」とモチベーションが下がり、悩むこともあるでしょう。こうした上司の態度は、実は部下の成長する機会を奪っているのだと意識すべきです。

●部下に最適な方法で指導していない

マニュアルに沿った画一的な指導は、部下それぞれに向き合っていないのと同じです。
人にはそれぞれ適した教育・指導方法があります。しかし、上司が経験不足であったり多忙であったりすると、部下の能力や価値観、仕事の習熟度などを把握しきれない可能性もあるでしょう。仕方ないことではありますが、この場合はマニュアルライクな指導を行うしか選択肢はありません。
ただし、その指導は非効率的な育成方法であることを知るべきです。均一な指導では成長を促しにくいため、どこかのタイミングで手法を切り替える必要性があると考えましょう。

管理職が部下育成のための指導力を高めるポイント

●部下とのコミュニケーションを充実させる

部下教育では、定期的なフィードバックからはじめるのが定番です。ただし、この際にはポイントを踏まえた関わり方、コミュニケーションが必要なことも覚えておきましょう。
部下の育成を促すという目的で、1on1等の面談機会を設けている方も多いでしょう。この際、上司から部下へ一方的にフィードバックを伝える形にならないよう注意が必要です。大切なのは一方通行ではなく双方向。お互いに話し合うことが、部下への理解を深めたり、信頼関係を構築したりするのに有効です。
何でも話し合える関係性が築ければ、普段の業務にも効果が現れるはずです。打ち明けにくいことでも相談できる間柄になれば、しっかりと部下の成長をサポートできるでしょう

●自分自身も成長を目指して努力を怠らない

部下教育では、上司自身も継続的な努力によってスキルを身に着けていく必要があります。自己啓発に取り組んだり、マネジメント研修などの管理職向け研修プログラムを受けたり。自ら学ぶための環境を整える重要性について目を向けましょう。以下では、上司が身に着けるべきスキルの代表例をご紹介します。

・傾聴スキル

相手の話に耳を傾け、内容をしっかりと聞ける能力が「傾聴スキル」です。もともとは心理学のカウンセリングで使われていました。相手に寄り添い、共感し、聞き役に徹するというのは意外に難しいものです。とくに話す相手が部下だと、つい注意やアドバイスをしたくなるもの。そこをぐっと抑え、表情や声のトーンといった細かな部分にまで注意を払えるようになるのが大切です。

・コミュニケーション能力

上司と部下のコミュニケーション活性化は大きな効果につながります。部下の成長はもちろん、部署自体の生産性向上や、会社全体の社員定着率などにも関わる部分です。なお、部下からコミュニケーションを図るよりも、上司から話しかけるほうが取っかかりとしてはスムーズ。そのため、コミュニケーション能力の向上も上司が常に行うべき努力のひとつに挙げられます。

・コーチングスキル

相手の目標達成をサポートするのに役立つコーチング。元々はスポーツの分野で用いられてきた手法で、選手の潜在能力向上を目的として活用されてきました。なお、コーチングスキルは「傾聴」「承認」「質問」という3つの能力から構成されています。端的に言うなら、「相手の言うことに耳を傾け、成果やプロセスを認め、思考を広げる質問を投げかける」ことが、コーチングの基本になります。

●部下のタイプを見極めて指導に活かす

「モチベーションは高いが、能力が低い部下」と「能力が高いけど、モチベーションが低い部下」では、指導のやり方はまるで違います。それぞれに合わせた指導の手法や種類を選んでいくことが、部下の成長には必要です。
たとえば目標達成をモチベーションの源泉とするようなタイプであれば、簡単な仕事だけでなく、ある程度難しい仕事も振っていきましょう。その上で、正当な評価を与えることが今後の仕事のやる気につながります。
一方、自分の興味がモチベーションに直結するタイプは、相対評価に関心が薄いという特徴が多い傾向にあります。そのため、好きなことをじっくり掘り下げていけるような環境を整えてあげることが大切です。

部下育成のための指導力をアップさせる管理職向け研修

●指導力開発訓練

管理者としてのリーダーシップを磨き、部下の指導とモチベーション向上につなげるためのカリキュラムです。コーチング研修を含め、部下との良好な人間関係構築を目指した「人間学」マスターを目指し、9日間の研修を実施。仕事の与え方や注意の仕方、褒め方のコツなど、具体的な指導方法を身に着けていきます。

指導力開発訓練の詳細はこちらから
●ハイブリッド・リーダー研修

カリスマ型とファシリテーター型、それぞれのスキルを持ち合わせたハイブリッド・リーダー育成のためのプログラムです。知識だけでなく、実践を踏まえた訓練型の研修を2泊3日で実施。自主性・主体性を持ち、率先して責任ある行動ができることと、職場において部下への積極的成長支援ができるようなリーダーシップを学びます。

ハイブリッド・リーダー研修の詳細はこちらから
●ミドルマネジメントセミナーMMS ヒューマンスキルコース

部下育成指導力に加え、CS向上関係力の両方を身に着けるためのプログラムです。部下のやる気を出す方法や、そのためのスキル。そして、顧客満足のために必要となる接客の基本知識や態度、クレーム対応などを職場の事例を基に複合的に学びます。

MMS ヒューマンスキル研修の詳細はこちらから

「上司としての役割を見つめ直すことが部下の成長につながる」

人それぞれに、仕事のスキルには差があります。上司としては、そのポテンシャルのみで人事評価を下しがちです。しかし実際には、上司の指導力によって、部下の成長度合が鈍化しているケースも決して少なくはありません。部下を持つ管理者の方は、なぜ自分の部署、チームのメンバーが育っていかないのかを真剣に考え、ご自身のマネジメント等に問題がないかを振り返ることが大切です。その上で、管理者としての役割を今一度見つめ直すことが、部下はもちろん、ご自身の成長にもつながるでしょう。



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