研修でヒューマンスキルを高める方法は?人材育成で期待できる効果
2021年12月24日(金)
人材育成において難しいとされるのがヒューマンスキルです。能力を獲得するためには、さまざまな種類のスキルを複合的に積み重ねる必要があるため、一朝一夕にというわけにはいきません。そこで活用したいのが、ヒューマンスキルに関連する研修です。今回は、ヒューマンスキルの概要や、研修を受けることで得られる具体的な効果などを解説します。従業員のビジネススキルを高め、企業全体の成長を目指そうとお考えの際に、ぜひご活用ください。
ヒューマンスキルを高める重要性
ヒューマンスキルとは、良好な人間関係の構築・維持に必要とされる能力と定義できます。日本語では対人関係能力とも呼ばれます。
現代のチームビルディングや組織力向上において、ヒューマンスキルが求められるシーンは少なくありません。とくに組織や職場のメンバーが協力をしながら働く場面においては、マネジメント層のヒューマンスキルが業務に大きな影響を与えます。
なお、ヒューマンスキルはハーバード大学教授のカッツ・ロバート・Lが提唱した「カッツの3能力」に含まれる能力です。ここでは、マネージャーに求められる能力を「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」、そして「ヒューマンスキル」の3つに分類しています。
マネージャーが持つヒューマンスキルは、組織の中でこそ生かされる能力とも言えます。
そもそも、組織には多様な人々が働いています。年齢や立場、価値観は人それぞれ。各々に異なったコミュニケーションが必要です。同時に、ビジネスパーソンの目的は組織の一員として円滑に業務を遂行すること。その意味で、多様な関係性のある人たちと共に業務を進めていくためには、いかに部下や同僚を含めた人間関係を良好に保つかがポイントになります。
ヒューマンスキルのない管理職では、自分と馬の合う従業員としか業務をうまく進めていけません。一方、優れたヒューマンスキルを持つマネージャーであれば、多様な人材をまとめあげ、より高いレベルの業務遂行を実現できます。
メンバーには、目標やビジョンを提示し、達成に向けてチームを導く役割があります。リーダーシップは、こうした組織をまとめあげる能力を指す言葉です。
いわゆる交渉力や折衝力を示す言葉です。間違えてはいけないのが、相手を説得するのではなく、納得できる理由などを導き出し、双方の信頼関係を構築することが目的です。
他者とスムーズな意思疎通を行うために必要なスキルです。IT全盛の現代においても、聴いたり話したりといった行為はビジネスで重要。また、読む、書くといった能力も、コミュニケーションスキルのひとつです。
自らが情報発信源となり、意思を分かりやすく相手へ伝えるために必要なスキルです。最終的には、聞き手が理解を深め、共感し、望む行動を取ってもらうことをゴールとします。
会議参加者へ発言を促し、議題を整理し、最終的な合意形成をサポートする能力です。複数のメンバーを取りまとめるリーダーには、確実に求められるビジネススキルのひとつと言えるでしょう。
「傾聴」「質問」「承認」といった能力を使いながら、部下に気付きなどを与え、解決策を自分で考えられるようサポートする能力です。人材教育の場面では欠かせないスキルと言えます。
相手の言葉に耳を傾け、相手の要望等を把握・理解し、内容から相手の魅力や悩みを引き出す能力です。営業職であれば顧客、マネージャーであれば部下などの声を聴くことで、問題解決や提案を行います。
ヒューマンスキル研修で期待できる効果
管理者がヒューマンスキルを身に着けることは、マネジメントの成功にも直結します。
組織が生み出す成果や将来的な成長は、マネージャーの能力にかかっていると言っても過言ではありません。優れたヒューマンスキルを身に着けたリーダーが目標達成に向けてチームを導き、モチベーションを適切にコントロールできれば、さまざまな課題の解決につながるでしょう。ローワーマネジメントやミドルマネジメント、トップマネジメントなど。すべての役割において、ヒューマンスキルは高い重要度を持ちます。
ヒューマンスキルが生かされるのは、自社内だけではありません。社外の人間関係構築・維持においても有効です。
企業にとって、取引先との良好な関係性は売上げ維持・アップのための重要な要素です。ヒューマンスキル研修を受けることは、こうした営業活動で役立つスキルに磨きをかけることにもつながるでしょう。対人関係がうまく進めば、顧客の信頼獲得という結果も得られます。その意味で、ヒューマンスキル研修は自社の営業力強化にも活用できる点が大きなメリットです。
社員全体のヒューマンスキルが向上することは、企業風土の醸成にもつながります。
社内のコミュニケーションは円滑な業務遂行に必要不可欠です。ヒューマンスキルが高められれば、自ずと組織の風通しも良くなり、社員同士の信頼関係も強くなるでしょう。その結果、協力して仕事に取り組むという組織力の向上が期待できます。そしてその空気が各部署へと伝播することで、チームワークを重視する企業風土が作られていきます。
ヒューマンスキルを向上させる社員教育研究所のカスタマイズ研修
当社は、プロの講師と充実の研修プログラムを備えた人材育成専門期間です。昭和42年の創業以来、人材育成業界のパイオニアとして、多数の研修を幅広い業種の企業様へ提供してまいりました。
当社の強みは、研修の目的に応じたコースを選択できる点にあります。講師がマンツーマン方式でじっくりと指導をし、スキルが身につくまで徹底的に反復を行う「訓練コース」。それぞれの参加者に合わせて最適なカリキュラムを構成し、全員で主体的に考え抜く演習を行う「セミナーコース」。こうした実践的な研修を通して、求められる能力を従業員様へと身に着けていただけます。
なお、当社ではオンライン研修や出張研修、出張セミナーなどにも対応しております。アフターコロナのニーズにもマッチするよう研修方法を調整しておりますので、ぜひご相談ください
それぞれの企業様が抱える課題に対し、最適なソリューションをお届けできる点も当社の強みです。
カスタマイズ研修では、当社がご提供する研修ラインナップ、新入社員研修からリーダー研修、経営者向けの研修など様々な階層別研修、またはコミュニケーション研修、ロジカルシンキング研修、マネジメント研修などの専門的な研修の中から必要に応じてプログラムを組み合わせ、オーダーメイドの研修を実施可能です。内容だけでなく、研修の日時や会場などもカスタマイズいただけますので、現況に合わせた社員教育を効果的に行えます。
なお、オンライン形式の研修は、講師と受講生がコミュニケーションを取る双方向型です。受動的なeラーニングとは異なり、対面形式と同様の臨場感や緊張感のなかでカリキュラムが進んでいきますので、確かな効果を実現。現在テレワークを実施されている企業様にもおすすめです。
「企業の成長に有効なヒューマンスキル研修」
ヒューマンスキル研修は、マネジメント層はもちろん、既存のメンバーや新入社員など、幅広いスタッフに対して効果的なスキルアップ手法です。業務円滑化や社内のコミュニケーション活性化、さらには顧客満足度向上にまでつながる研修内容となっていますので、これから事業をより成長させていきたいとお考えの場合は、ぜひ当社までご相談、お問い合わせください。